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詩送り  作者: 猩々飛蝗
12/545

2019/04/25 21:50/猩々

緋―蒼―紺―と、

断続した、

瞼透かした、

涙は電灯、

染みただけ―沁み―滲んでく、

汪の辺に、

溜め―留めた―心の、

天の河は永く、

零れ―溢れ―綻びた、

色水、流れてく、



丁度100cmの頃、あの時代に戻って

ねずみ色の空下を狂い鳥の飛ぶだとか

それは暮待つ虫の嵐のせいだとか

窓に射す日の照した埃の煌めきだとか

ベランダから空へ翔け出す玩具の車だとか

夜飲む水と時計に貼った魚のシールだとか

父の弾くピアノの退屈なこととか

今よりずっと元気な母だとか

そんなものを、もう一度だけでいいから、見たい



こうして心臓が脈を打ち、わたしの体へ春の空気を取り込む

せせらぎ桜花、双人少止

あなたって透き通ってるよね、何て言わない

そめたる由の、ふたりはあるく

目の裏の神経に浮かれた淡い色が染み込んで

泡のような、脆い空間で花びら

ちらちらぱらぱら

陽が刺して、あながあきやしないかとわたし

ちりちりはらはら



『燦帰路』


Lanlalalula…

もう夜になるよ…

そうだね…

Lanlalalala…

お腹すいたね…

うん…

Lalalalalulalanlala…

後どんくらい歩くのかな…

どうだろうね…

Lalala…



思い出の人は、この世界にいない

どこかで生きている彼に、二度とは会えやしないだろう

会えたら会えたで、この記憶の消えてしまうようで

思い出と化すことが、世界を包んでいくような

夢に見た思い出の中に生きるように、小説を書く

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