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詩送り  作者: 猩々飛蝗
110/545

2019/06/12 22:02/鷦鷯飛蝗

「空が蒼いのって、当たり前じゃあないからさ」

そう言って笑ったあの時のお姉さんはどうしているだろう

空はカラカラに晴れ渡って、こんなのありがたくもなんともない

感謝なんてするわけないだろ

喉が渇く


「いつか私が当たり前にしてあげる、こんな、嘘みたいな描き割りの蒼空そらを」

これはあのお姉さんのせいなのだろうか

そんなはずはないと

そんな人ではないと

そもそもこんなこと、人にできることではないと


でも


「そしたら、一緒に観ようね、満天の星空」

あのときの目を思い出す

行きたい

会って確かめたい


あの日消えた彼女に

名も知らぬ語り部に

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