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2019/06/14 3:31/ミニチュアシュナウザー
宙で光る雨粒達が
駆けてく私の頬を掠める
彼女を追った足の弾みは
次第に小さく、小さく、小さく
ふやけた音は脆く儚い
伝われど尚変わらなかった
彼女は笑った
曖昧な眼で違うんだって
私のことを笑っていた
白い光が影を送って
テールランプが遠ざかった
あっ、足下
潰れた縞馬
前に進むと彼等は睨んだ
彼女みたいに眩しい眼をして
私のことを睨むのだ
彼等もまた違うと言った
私だけに違うと言った
宙には浮かんだ雨粒二つ
真っ暗闇に吸い込まれた




