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詩送り  作者: 猩々飛蝗
10/545

2019/04/24 12:04/猩々

夢もない、日の沈むビル間

スーツに包まれた肺と心臓、脳は空かして骨の怪物

またコンクリートとガラスに反射する、西の熱が俺を貫通し、むしろそれほど無機な東京の街より掬いようもない俺は、今日も葬列へ並ぶ


ある朝のひと滴、葉が葉に注ぐ

その夜、わたしはまた少し光るだろう

ある暮の足音、シ人は暗がりに勇気をもらって歌う

ああ、次の明、わたしは俄然黒ずんでしまうわけだ


つぶつぶしている

時間も、空気も、人間も

泡立ち回るのか、溶けて捻れて歪むなら、いつか消えてしまうだろう、いつかは消えていたはずだ

裏では波打ってるくせに、レンズのように、消失点の現在に、垂立した直線のような、宇宙、私達、私は、外からそれを見ている

私は私に気付きもせずに、そんなXのような変なものを、目蓋を全開に、二つの瞳いっぱいに、ぼけっとみてんの

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