作者による解説 in 2021
冒頭解説にもチラッと書きましたが、自分の参加後1~2年で『キャラ重視派』と『設定重視派』でみっともない対立および主導権争いが起きてしまい、永久凍結の憂き目に遭った企画(それ以外にも好きな特撮作品の解釈等で割と根深い対立があったみたいだけど…)。
具体的にいうと、メインライター含む『キャラ派』はいつまでも自分の担当エピソードを書き進めず放ったらかしにする(又は書いても非公開と再執筆を延々ループする)、サイト運営取り仕切ってた『設定派』は会議のたびに尤もらしく批評するばかりで建設的アイデアはゼロ、しかも作中で徐々に明かしていく伏線を執筆者に相談もせず勝手に設定集でネタバレする(又は一方的に留保と見做した設定を非掲載で放置する)…。
今見なおしても、何とまあみっともないバトルのオンパレード。第一には、絶対的な軸になるようなエピソードが未完成のまま合作始めたから統率取れなくなったというか、僕含めた全員が何を最大に尊重すべきか分からないまま勝手気ままに世界観を引っ掻き回したがゆえ、破綻してしまったのだと思いますが。
自分にも責任はあると思う一方で、当時自分以外の参加メンバー3~4名は全員社会人で、参加当時10代半ばだった自分から見ると、20後半から30後半の(つまり一回りから二回り年上の)人たちの膨れ上がった妄想押しつけ合戦に巻き込まれて貴重な10代の数年間をムダにさせられたという腹立たしい想いも正直どっかにあるのですよね。それだけ魅力を覚えて参加していた、ということの裏返しでもあるのですが。本作に費やした時間はマジで何だったのか。
いずれにせよ、自分からすると参加後あっという間の頓挫だったために勿体ないと思われてならず、他のメンバーたちに許可をもらって企画のフレームだけを引用、「慟哭のガルギオン」という完全に別の小説を執筆することに繋がっていきます(2021年現在こちらもアーカイブ公開中です)。
以下、当時ほかの方が書いていたパートと一部リンクする内容があるので補足説明。なお最初に表示されているイラストは自分の設置していた専用ページに出していた専用トップ絵です。
<序章&第一章>
オーディヴァング…本作舞台の北側に位置する「風の大陸」からやって来る巨大ドラゴンで、一連の企画の顔みたいな存在。この「風の大陸」が古代神話の神々が舞い降りた地、いわゆる惑星外知性体の飛来地で、作中で「魚人(海王)」と呼ばれる種族が惑星の先住民、僕が担当した「土の大陸」はその古代戦争の古戦場という設定。
なおかつその惑星外知性(天王)を崇める宗教過激派兼国際テロリスト集団みたいなのが活動しており、アレストスの村は代々伝わる古代秘宝の提供を拒んだため焼き討ちに遭い、調査員を装って現れたフィディスの正体は序章で死んだミラの伯父という真相。
<第二章>
本企画の立案者兼メインライターの人物が書いてた「水の大陸」エピソードでは、国家の要人が魚人族(正確には人間とのハーフ)の少女に水魔法で狙撃され、その被疑者が主人公たちのところに転がり込んでくる的な展開がありました。その少女がシリーズ全体のメインヒロイン的な扱いだったのですが、僕はその事件の外枠だけ貰ってきて市民暴動を執筆。
当時は初めて「中国の反日感情」「暴動同然のデモ」の存在を知り、当時読んだ記事の中で日本人かどうか尋ねられてYESと答えると一挙にリンチに遭うという話が出て来ていて、単純に恐ろしいなぁと思いながらそれ参考にして書いた内容だったりします。
<第三章>
神話を考古学的に調査する少年を主人公にした、そこだけを訊くと王道っぽい作品。今だったら、月刊ムー由来のネタとか手元に沢山あるし、もっと面白く楽しく描ける自信あり。ブランのエピソードは一度公開してから半年以上経ってごっそり作り直してるんですが、初期バージョンがどんなだったかもはや記憶になし…。
ちなみに「何処へ行っても粘着質のバカが付きまとって嫌がらせしてくる」とか「抑圧的な家庭環境の所為で自分の一挙一動を罵倒し続ける別人の声=幻聴が脳内に巣食ってしまう」とかは、ほぼ完全に当時の自分の実体験そのまんま(笑)
無自覚なSOSだったんだろうけど、合作企画で何やってんだか。脳内の声については大学入学後、自分に先駆けて精神病闘病してる友人がおり、彼にこの話をしたら「統合失調症だったのでは?」と言われたが、後に精神科医に同様の話をしたら「自力で回復したのなら統合失調症というより、単純な抑うつ反応の可能性が高い」との見解。いやあ暗い暗いw
<外伝>
自分の参加時点で既に上記神話設定から「天王教」や魔法・魔術の概念は存在しており、キャラクターのエピソードを描く過程で背景程度には文化が描写されてましたが、流石にここまで徹底して細分化し掘り下げられるとは誰も予想してなかったことでしょう。今にして思えば、本編含めて徹頭徹尾宗教の話しかしてないな自分のシリーズw




