スタイリッシュ遭難!?
ミルーって名前はわかったけど、ミルー⤴なのかミルー⤵なのかもしくはミルなのかわからんな。
日本人かどうかもわからん、DQNネームとかだったりすると可能性はあったりするのかな?
そもそも俺の知ってる日本人に緑色の髪したひとはいないと思うの。
「オーケー ミル、いくつか質問してもいいかな?」
「…ミルー…」
「あっすいません」
アカンやらかしてもた、泣きそうになってるやん。
もう一度謝っていくつか質問してみた。
住所や両親の居場所など、もちろん首を横に振っておわった。
日本も知らないみたい、でも言葉は通じてるんだよなぁ。
さすがに今までどこで暮らしてたのって聞いたとき、今いる窪み指さしたときは流石にヒヤッとした。
窪みをよく見たら木の実や果物っぽい食べカスがあった。
これって捨てられたって感じなのかなぁ。
まぁどちらにせよ、このまま放置するなんてできないし。
「ミルーよかったら、一緒にいかない?」
立ち上がって、手を差し伸べてみる。
「…うん…」
少し悩んでたけど手を取ってくれた。
やっぱり幼女を食べ物で釣るのって危険行為やったんやなって再確認しながら。普通なら事案ですわ。
とりあえずは、水と食料の確保を最優先に人のいる場所まで出るって感じだろうか。
ミルーが食べてた木の実や果物があった場所を聞いて行ってみたが、すっからかんだった。
やたらでかい動物の足跡みつけて、急いで退散した。
ミルーよく見たら靴履いてないっていうね。
「ミルー、背中に乗って」
「…うん」
恥ずかしそうにしてたけどちゃんと、おんぶできてよかった。歩く速度違うから大変だしね。
持っててよかった、ショルダーバッグでミルーと自分をしっかり固定して、さぁ完成。
意外と安定感あるな。あとこの呪い杖(棒)
「よし!出発!」
残りの食料はパン4個に500mlの水が半分、あと飴が11個。
持っててよかった、のど飴。早速一個あげた、美味しそうに食べとる。
普通に考えれば、半分で分けて2日ぐらいもつだろうと思う。
ミルーは俺が来る前から、この森にいたみたいだし、ガリガリやしね。
多めに分けて行動して、明日の夜までには人里にたどり着きたい。なんだったらすぐ発見してもいい。おねがい神様!!
三日目~
みず~みずをください~
普通に遭難していた。
そりゃそうですよ。日本のぬるま湯で育った俺がいきなりサバイバルなんて出来るわきゃない。火なし、水なし、食料なし、道具なしのハードモード。
食料はまだいい、よくわからん果物たまーにあるから、果物の水分なんて即渇きですよ。朝露をペットボトルに貯めても足りん。おんぶで山を歩きっぱなしは流石にやばい。
唯一の救いはミルーが少し元気になったことだろうか。