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異世界転生しちまった

「雄二、また明日頼むわ!」

「おう!どーせ帰宅部だから暇だからいくらでも声かけてくれよ。じゃあまた明日!」

俺は、高2男子、帰宅部。自分で言うのもなんだが、スポーツ全般が得意なせいで今日みたいに、部活の人数が足りなくて試合ができないとか、何か事情があるときに、いろいろな部活に呼ばれることが多い。


「あーつかれたあ。最近全然助っ人として呼ばれなかったから、体怠けてたわぁ。」


マジで最近部屋にこもりまくって、ゲームとか小説とか読みまくってたから、ほんとに動けなかった。

明日もいくとか言っちゃったけど、絶対筋肉痛な気がする。


そんなことを考えながら、俺は一人でゆっくり帰っていた。いつも通りの道を歩いていると、前のほうからトラックがゆらゆら向かってきた。俺は察した、あの運転手は絶対寝てる。そう思い、運転席を見ると、案の定眠そうな男が座っていた。


こくっこくっと頭を揺らしていた。そして、頭が、完全に下にがくっといった。その勢いでハンドルが左にぐるっと回った。


やばい。やばい。ドラマやアニメで事故るとき、体が動かないとかスローモーションに見えたりするのは全部演出だと思ってたけど、本当だった。絶対に動けると思っていた足が、棒のようになってしまった。

そのままトラックとぶつかり、俺は気を失った。







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目を覚ました。目の前には若い男女が俺を覗き込むように見てくる。


なんなんだ?だれだこいつらは。全く見たこともない人だが、というかここはいったいどこだ?


そうだ、下校中にトラックがこっちに向かってきたのは思い出した。ひかれたのか。


いや、それにしてもこいつらは誰だ?全く知らない人が俺の見舞いにくるか?


しかもなに言っているか全くわからない。意味を理解しようと耳を傾けるが、やはり聞いたことのない言語だ。


俺に外人の知り合いなんていないぞ?


しかもよく見るとこの部屋の天井も全く病院らしい天井をしていない。まるで普通の家のような天井をしている。


そんなことを思っていたら、手で顔を隠したり、顔を出したりしてる。いわゆるいないいないばぁだ。ふざけたやつだ。こっちは怪我して起きたところで知らない人に赤ちゃん扱いされんのかよ。


とりあえず、誰なのか聞いてみよう。


「・・・」


あれ?声が出ない。


「・・・・」


もう一回試したが声が出ない。もしかして、事故の影響で声が出なくなってたりしているのだろうか。もしそうなんだとしたら最悪だ。


そう思うと同時にその女に抱き上げられた。


は?俺を抱っこできる?おかしいだろ。そんなに力が強そうに見えないけど。もしかして、見た目によらずめっちゃ力持ちみたいな?


そういえばさっきから隣で聞いたことあるようなギャーギャーうるさい声がする。隣に赤ん坊がいた。俺と全く同じように抱っこされている。


なんでだ?俺が赤ん坊と同じように抱っこされてる?


そのまま部屋をぐるっと見てみる。

絶対にここは病院じゃない。誰かの家だ。誰の家?この夫婦っぽい二人の家だろうね。え?でもなんで俺が隣の赤ん坊と同じように抱っこされてるんだ?


もしかして・・・


いや確かにちょっとはしてみたいなとか思ったことはあるよ?絶対楽しいだろとか、小説とかで、そういうので最初受け入れられてないシーンとか見て、どう考えてもそれしかないだろ!とか思ってたけどさ、でもさ、実際になるとさ、うん、ね?


つまり異世界転生しちゃったわけだ。


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