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よろしくお願いします。

 朝になった。


 おじいちゃんが朝起きたら出発の準備をしておいてといっていたから、まず準備をする。準備といっても特に持っていくものはない。暇なときに読む本と、素振りのときに使う木剣とかだけだ。後は、身に付けられる物が少しだ。

 寝室から出る。

 おじいちゃんが、朝ごはんの準備をしていた。今日の朝ごはんも、おいしそだった。


「おじいちゃん、おはよう」

「お、レントおはよう。温かいうちに食べるのじゃ」


 食べた朝ごはんは、やっぱりおいしかった。

 ここで気づいた。マリナの家から、服を借りていたことに。

 朝だが、時間はあまり無いため今返しに行くことにした。みんな、朝起きるのは早いから大丈夫だろう。


「レント、どこに行くのじゃ」


 後ろから、おじいちゃんの声が聞こえた。


「昨日借りた、服を返しに行くんだよ。まだ、時間大丈夫だよね」

「時間なら大丈夫じゃ。ちゃんとお別れも済ましてくるのじゃぞ。お別れは、旅でつきものだからの」


 マリナの家に行くと、朝食を作っている音がした。


 玄関の扉を叩く。マリナのお母さんユリナさんが顔を出した。


「あら、レント君じゃない。マリナにようかしら?」

「はい、そうです。あっ、昨日は服を貸していただきありがとうございました」

 そう言って、服を返す。


「いえいえ、困ったときはお互い様だからいいのよ。マリナ、レント君が来ているわよ」

「えっ、レント。ちょっと待ってて」


 声から、慌てた感じがした。


「レント君、ごめんなさいね。あの子、今起きたばかりだから少し待ってくれるかしら?」

「いいですよ。朝にきた自分も悪いですから」


 ユリナさんが去ってからしばらくしてマリナが来た。


「お待たせ〜。待ったよね」

「いいんだよ。朝に来た俺も悪いからな」

「それで何かな?」


 少し戸惑い気味で聞いてきた。


「いきなりで悪いんだけとさ、俺今日でこの村から出ることになったからさ。お別れをいいに来たんだよ」

「えっ、どうして。昨日のことが関係しているの?」

「まあ、関係しているといえばしているのかな」

「そう、なんだ」


 そう言って俯くマリナ。


「昨日さ、おじいちゃんがいただろ。そのおじいちゃんと一緒に旅することになってさ。だから、今日でお別れだ」

「すぐに行くの?」

「そうだね。おじいちゃんが待っていると思うし」

「うっ、う〜」


 マリナが、泣き出してしまった。


「マリナ、おじいちゃんが言ってたんだ。お別れは、つきものだって。だから、ちゃんとこれだけは言うよ。今までありがとうございました」

「こっ、ち、こそ、ありがとう〜」


 それを聞いた俺は、お辞儀をして立ち去った。



 家に行くと、おじいちゃんが待っていた。


「レント、いいのかの」


 俺は、頷いた。


「それじゃ、いくかの」


 初めての旅に僕の心は躍っていた。








ようやく旅立てました。これからも、よろしくお願いします。

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