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お待たせしました。

  泣き止んだ俺に、お爺さんは自分がしてきた冒険の話をしてくれた。迷宮(ダンジョン)を探索した話、魔物ランクSのレッドドラゴンをわずか5人で倒してしまった話や秘境にいって絶景を見た話など、どの話も心踊るすごい冒険譚だった。


  お爺さんの話を聞いているうちにあたりは、暗くなり掛けていた。


  玄関の扉を叩く音が聞こえてきた。扉を開けるとそこには、おめかししたマリナがいた。


「今日は、才能開花の儀式の日だよ。忘れていると思って迎えにきたよ」


 才能開花の儀式とは、10歳くらいの子どもたちの職業適性を調べるための儀式だ。が、実際は魔法の適性しか調べられないらしい。


「あ、そうだった、綺麗な服なんか用意してないよ」

「そうだと思ったからお兄ちゃんが着たものだけど持ってきたよ」

「ありがとう。助かるよ」

「それじゃ、早く着替えてきてね」


  そう言って、マリナは走り去ってしまった。


  着替えが終わり、家を出ようとした俺に、お爺さんは

「才能開花の儀式で、望んだ適性に恵まれるとよいの」

 と言って送り出してくれた。


  儀式は、村にある教会で行われる。

  儀式会場に着くと、おめかしした女の子や着なれない服装に困った様子の男の子がいたりした。


「受付をしていない子はこっちにきてね」


 そういわれてお姉さんに手を引かれた。


  連れてこられた場所では、教会のシスターメメリアさんが受付をしているみたいだった。

  メメリアさんから、草の冠を被せてもらった。


「この冠は、無くさないように頭にのせておくのよ」


 そういわれた。

 

  教会は、普段の教会とは違って明るい感じがした。

  教会の周りには、大きなテーブルがあり、そこにたくさんの料理が並べられていて、すでに食べている人もいた。

  並べられていろ料理は、普段食べることのないものばかりでおいしそうだった。

  気になったものを食べていると、後ろから声をかけられた。


「レントがいた!」

「レント、探したよー」


  振り返るとマリナとアイン、エリスがいた。


「あ、レントもう食べているんだ」

「おいしそうだったからな。実際おいしいし」

「あっ、ほんと、おいしい」

「エリス食べちゃったの。この儀式の後にもおいしいものがくるっていったよ」

「仕方ないじゃない、おいしいんだから」


  それを聞いた俺は、食べるのをやめた。他のおいしいものを食べたいからだ。


  しばらくすると、村長の挨拶があった。

 この村の村長は、ワルガキ3人組のリーダー、ムッソの父のニールズさんだ。ニールズさんは、二年くらい前に村長になった人だ。ニールズさんの話によれば、今いる神父さんは王都にある教会からきた人みたいだった。

 

 ニールズさんの挨拶が終わると、儀式の準備にはいった。


  10歳の子どもたちを並べて何かを渡し始めた。俺も貰うと、四角いものだった。

 その後、俺たちは誘導されて教会の中に入った。


  神父さんが何か言い出したが、長いため俺は聞き流していた。


「神よ、新たに10歳を迎えた子どもたちです。神よ、どうかこの子どもたちに祝福を」


  最後にそう言って長かった話は終わった。


  手に持っているものを見てみると【魔法適性】と書いてあった。

  神父さんが

「もう見て知っている人もいるかもしれませんが、四角い適性板に書いてあるものがあなたの適性です」

 そう言った。


 

ありがとうございました。

*誤字、脱字修正しました。

10/7才能開花の儀式の設定を変更しました。

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