1
初めて書きます。よろしくお願いします。
「フッ、フッ、フッ」
俺は、テンポよく木剣を振っていた。毎朝百回は素振りをしている。
これは俺が四歳のときから続けていて、いわゆる日課というやつだ。
「お〜い」
「フッ、フッ、フッ」
「レント、おはよう」
「フッ、フッ、フッ」
「僕もやるよ〜」
今来たこいつはアイン。
「レント、アインおはよう」
「フッ、フッ、フッ、フッ、フッ」
「無視しないでよ〜」
100回終わったところで一息ついた俺たちは、ようやく隣に来たやつに話しかける。
「おはよう」
「マリナ、おはよう」
「もう、返事が遅いよ」
「ごめん、ごめん」
今話をしている女の子は、マリナ。
俺は、首にかけていた布で汗を拭き取りながら用件を聞いた。
「それで 、今日は何しに来たんだ」
「朝ごはんを作ってきたんだよ」
「そうか、ありがとう」
少しの間3人で話ていると、こっちに走って来るのが見えた。
「みんな〜おはよー」
アインが最初に気づき、
「エリス、おはよう」
その後に俺たちも
「エリー、おはよう」
「おはよう」
この女の子は、エリス。
アイン、マリナ、エリスの3人はこの近くにあるトリジア村に住んでいる。
ちなみに俺の家は、村の中心から少し離れた丘の上にある。俺の家の近くには大きな木が1本あり、俺たちはいつもその木の影に座って食べている。
みんなそろったところで、俺たちは朝ごはんを食べ始めた。
俺の親が死んでから朝ごはんはこうして4人で食べるようになった。
「うん、今日もおいしいな」
「さっすが、マリナ」
「いつもありがとう」
「えへへ〜ありがとう」
朝ごはんを食べ終えた俺たちは、この後どうするかを相談した。
マリナが
「今日はお昼までなら遊べるかな」
エリスも
「私もお昼までかな〜、準備があるからね。アインもそうだよね」
「そうだね、準備があるからね」
「そっかー、みんな何かあるのかー」
俺は残念に思ったが、みんな用事があるということなのであきらめた。
「それじゃあ、お昼まで遊ぼうか」
追いかけっことかをしているうちにお昼になったため、俺たちは解散することにした。
追いかける人のアインから逃げていると、転んだ。
「痛えー」
何かに引っ掛かってしまったみたいだった。
「あっはっはー、レントが引っ掛かった。」
「バカー、バカー」
「バーカ、バーカ」
「また、おまえたちか」
こいつらは、いつもいたずらをしてくるワルガキ3人組だ。
この後こいつらは、いつも逃げ出す。そして、俺がそれを追いかける。こうして、ワルガキ3人組も、追いかけっこに加わっている。
お昼の時間になった。
「それじゃあ、また」
「うん、じゃあね」
「じゃあね〜」
こうして、お互いに手を振り別れた。
家に帰ってきた俺は、昼ごはんを作った。が、作ったといってもたいしたものじゃない。
近くの森に狩りに行った時の鹿の肉を干したものと、そこら辺にあった食べれそうな草を煮たスープだ。
肉は干してあるためかたいのはあたりまえだが、スープは森に行った時に採ってきたキノコを入れたためか、少しおいしかった。
残っているスープを鍋からすくっていると、扉の方から音がした。
扉を開けるとそこにいたのは、白髪で白い髭を蓄えていて、古そうなローブを羽織ったお爺さんがいた。
俺はお爺さんに話しかけた。
「えっと、どちらさんですか」
「ん、わしか。わしはガルード・メイビスというじゃがの。まあ、そこそこ有名な魔法使いじゃ。それで、おまえさんのお父さんとお母さんに会いに来たのじゃが、おるかの?」
俺は、寂しい気持ちになったが悟られないように話した。
「ここにはいません」
「そうかの〜、それでどこにおるか知っておるか?」
「父は、三年前の戦争から帰ってきませんでした」
「お母さんはどうしたのじゃ」
「母は、一年前に病気で・・・」
俺は、泣きそうになりながら答えた。
「そうじゃったのか、それはすまぬことを聞いた」
お爺さんは、悲しそうな顔だった。
俺は、下を向きながら
「いえ、いいんです」
そういった。
立ち話だとダメだと思った俺は、お爺さんを誘って家の中に入った。
お爺さんは家に入ると、立ち止まった。そして、何を懐かしむように家の中を見ていた。
俺は、コップを二つ持ってきて井戸から汲んできた水を注いだ。
「それでおまえさんは、一人で暮らしておるのかの?」
「はい、そうです。周りの人に助けてもらいながらですけど」
「そうじゃったか」
お爺さんは、立派な白い髭を撫でながら何か考えているみたいだった。
「突然なんじゃが、わしはおまえさんのじいちゃんじゃ」
俺は、飲んでいた水を吹き出した。お爺さんにはかからなかったため、少しホッとした。
「ほ、本当なんですか?」
「そうじゃ、おまえさんの母親のカリンは、わしの娘じゃ」
俺は、頭が真っ白になった。しかし、俺は今までこのお爺さんに会った記憶はなかった。そして、なぜ今頃になって現れたんだという気持ちになった。
俺が何も言わないでいると、お爺さんがおもむろに口をひらいた。
「今さらなにをいっても言い訳にしかならんじゃろうが、すまぬことをした、おまえさんに辛い思いをさせてしまった」
そう言って、頭をさげてきた。
俺は席を立ち、お爺さんに掴みかかってしまった。掴みかかった俺をお爺さんは抱きしめた。お爺さんの体は、貧相だといわれる魔法使いにそぐわず、がっちりしていた。
ありがとうございました。
*誤字、脱字修正しました。




