1話 「俺が来てしまった理由」
「俺は不幸だ」
つくづく俺はそう思う、なぜかって?
普通の人間なら、不幸は誰にでもあるものだと思うのだろう。
だが、俺は違う
なぜなら、今俺は、どこかもわからない暗い森の中にいるのだから・・・
「・・・どうしてこうなったぁぁぁぁっ!」
俺の名前は「石田 巧翔」(イシダタクト)、
普通のオタクの中学2年生だ、
友達もそこそこいて、勉強もそこそこできた・・・
まぁ、どごぞの、ラブコメの主人公みたいな展開もない、普通の中学生だ、
まぁ、不幸なことを除けば・・・
俺はつくずく運がないのである、
けがをするのは毎日のようにあるし
よく、冷やかしのネタにもされた、
そして、某パズルアプリのガチャ運もない
だが、今までくじけずに生きてきた、いつか、幸福になれると信じて・・・
まぁ、崩れたんだが
理由は単純、フラれたのである
俺にも、気になる女子はいた、キモイと思うが、小一からの片思いである
一回、ラブレターを送ったが、冗談だと思われたのようで、返事はなかった
なので、ふと思った俺は、通信アプリで告白をすることにした
内容は・・・言わなくてもいいだろう、フラれたんだ
そんな俺は、一人、自室のベッドで泣き崩れていた。
初めて感じた、「フラれる」ということに対し
「なんでだよ…俺じゃだめなのかよ…。」
こんなことを、友達に相談しようならば、すぐクラス中に回り、冷やかしのネタになってしまう
これは、経験上わかることだ
「どうすればいいんだ…」
と思いつつ、右に寝返りをうった
その時に、右にベッドの間隔はなく、
床に大きく打ち付けられた、
「ガ……ガハッ……!」
息ができない、背中を大きくうったようだ
畜生、だからあれほど体は鍛えておけと…
助けを求めるべく、苦しみながらも、携帯をとった
だが、手にしたものは、その近くの2丁のエアガンだった
なんで近くに置くんだよ…
そう思いながら、俺は意識がなくなった…
で、今にあたるわけだ
・・・俺も何を言っているかわからない、
そう、自分でもわからん
このどこの要素に、俺が森に遭難する脈絡があったか、
そして、しっかり起きたときは、右手に2丁のハンドガン、
どちらもグロックだが、黒、白とカラーリングを変えている
まぁ、サバゲー用なんだが、
とりあえず、その銃にはライトをつけておいたので、少しは視界が確保できる
「冗談じゃないぜ…獣とかに襲われたら、一発OUTだぞ」
今のおれの装備だ
エアガン2丁
黒と白のパーカー
財布
カロリー〇イト(食べかけ)
そんな装備で、大丈夫か?
逆に問う、これでアンタは大丈夫なのか?
そんな自問自答を繰りかえしながら、すすんでいると
近くの茂みで音がした
「ナンダ!?」
と、変な声を出してしまった、
これがもし人だったら、すっごくハズカシイ
と思ったら、ただのイノシシようなまがまがしい何かだった、
ひとじゃない、よかった…
ん?イノシシのようなまがまがしい何か…?
そう、それは、一言でたとえるなら「魔物」だった
しかも、今か今かとばかりに、突進体制を整えている、
あ、これやばいやつじゃね?
と思った俺は、すぐに回れ右をして、全速力で走った
この間わずか、約0.2秒である(推測
あ、俺ってこんなに早く走れるんだ!ボ〇トも顔負けじゃね?
と思ったのは、最初だけで、後ろを見て絶望を知った、
己の角を突き刺さんとばかりに、突進をしている
もちろん目標は、我が体に
俺は、すかさず右に行った
すると、イノシシは見失ったようだ
と、なるわけもなく、右にカーブしてきた
このイノシシは化け物か!?
いや、化け物だウン、魔物だもの
さて、こんな主人公みたいな展開になってきたが、
どうやら、俺には主人公補正というものはないらしい
俺は頭から、思いっきり転んだ
おぉ、神よ、もしあんたのせいなら一発殴らせろ
残念、俺の人生はココで終わってしまったようだ…
「誰があきらめるかよ!」
と、さっきの自分でした考えに反論し、俺は、エアガンを構えた
効くとわかっていなくとも、気をそらすくらいはできる、そう考えたのだ
「食らいやがれ!」
と、言いながら、俺は撃った
そこから出たのは、BB弾ではなく、白い魔法弾のようなものが飛んだ
大きさは、BB弾より少し大きい程度だったが、その光はあの、某モンスター狩りゲームに
出てきそうなイノシシを貫いた、
「…やったのか?」
魔物はピクリともしない、俺は、倒すことができたようだ
「…なんだったんだ、あの光は…」
などと考えていると、茂みのほうから音がたくさんしたた
「人間か?よかった、助かった…」
と、思いきやあのイノシシがまた出てきた、今度は群れで…
…本当についてないな、俺は…
さて、みなさんここで問題です、
俺がとった行動は、いったいなんでしょう?
ふむふむ、戦うか逃げる?みなさん、ありきたりですね
正解は・・・
「死ぬ気で逃げるんだよ!」
ついさっきも、俺は全速力で逃げたんだが、今もまだ走れている、
これがランナーズハイというやつだろうか
いいや、ここで気が抜けたから死ぬからだろう!
「そうだ、さっきみたいに銃を使えば!」
そういって俺は、走りながら、後ろに銃を構えた、
…うっわ、やっぱ群れでみるとより一層怖いな・・・
そう思いながら、俺はトリガーを引いた
するとどうだろうか?今度は小さい光の弾ではなく、
今度は大きい暗黒の弾が出てきたではないか、
「よし、これなら!」
だが、それはあたるやいなや、ポフッと音を出して消えた
[イノシシの群れに全く効いてないようだ]
そんなテロップが出そうなくらい、無力だった。
…なんで、小さいほうが効いて、大きいほうは効かないんだよ!
続けてトリガーを引き、連射するが、出てくるのはさっきと同じような暗黒の弾だけで、
あの、光の弾のようなものは一度も出てこなかった。
「なんで、なんでだよ!」
だが、その先に、光が差し込むところを見つけた、
「出口!これで森を抜けられる!」
俺の疲れはピークに達していたが、ここまで希望が見えるならそんな
疲れは気になどならない
俺は、今ある体力で、全力で走った、
が、それは一瞬で絶望になった
そこには、今まで走っていた土の感触はなく、
そこにあるのは虚空だった・・・
あれ?今日俺落ちる展開多くね?
そう思いながら、俺は落ちて行った…
初めて小説を書きました!
私は、あまり時間がないのですが、これからも暇があったらじゃんじゃん投稿していきます!
すごく待たせると思いますが、よろしくお願いします