某刻某所、ある女子高生の一幕
何度もしつこいかもしれませんが、リアルのクラスメイトから貰った短編を自分流に書き直したものです。ちゃんと了承は貰ってあります。
『彼氏居るのに大丈夫?』
『大丈夫だと思うけど』
……その質問の意図は一体なんだろうか。刹那の思考の末にはたと思い付いた事に打ってみる。
『あぁ……。何かしたいの?』
男女が出会ってする事といえば一つしか思い付かないあたり、自分らしいと苦笑する。
『男性だもんねw仕方無いかwww』
茶化してみるが、実際には自分の身の危険である。
いかがわしい事、男女不純異性交遊。俗に言う、SEX。
『させてげてもいいけど、私からの信用はゼロになるね♡』
敢えて「♡」のマークを付けてコメントを送る。
──正直、自分の身体を売る事は嫌じゃない。ぼったくる事と変わり無いから。子供さえ出来なければ、それでいい。そうやって私は汚く生きていくんだから。
「極論だな」
苦虫を噛み潰した表情で言った彼の顔がふと頭をよぎる。それに伴い僅かばかりの罪悪感が胸を刺すが、気付かなかった振りをした。
私は自分が嫌いだった。それはもう、殺したい程に。
申し訳なく思う気持ちは当然ある。産みの、育ての親に対して。大切な人に対して。
しかしその反面、全否定してしまう冷めた自分が存在するのも事実だった。
それが辛い。中二病だと思う。
一生治す事が出来ない確信があった。
──……まさか、身体目的で来るんじゃないだろうな……。
それでは全く意味が無い。んなもん、セフレ以下だ。
そこまで思って私は
「……それもいいかもなぁ……」
と、誰も居ない部屋の中で呟いた。セフレは何人出来るだろうか、というとんでもない事を考えながら。
サイトのタブを閉じて何気無く窓を見た。
外は予報を裏切って雨が降っていた。
これの男子高生版も書こうかと思っています
「〝神殺し〟の神魔討伐記」のネタは今だに決まってません(汗