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ある場所での事
「この森は人類から禁忌とされていた。草や木は異常に大きく成長しており、生息している魔物も他と比べ強力に生体が進化したものが多い。しかも余りに魔素濃度が高すぎて人が一歩でも踏み込めば魔素中毒となってしまう。」
「ただ、この誰もが立ち入れない森に1人のこの世で最も美しく気高く傾国の美女も裸足で逃げ出し美の女神でも羨むような女性が住んでいる。またその女性も禁忌とされており誰も見たことも無い名前も知らない御伽話の様な存在とされている。」
「なんだか本当に作り話みたいですね、先生。」
「、、、。そうか、おぬしにはそれが真の話で無いように感じるのじゃな。」
「ああ、いえ、疑ってるわけでは無いのですがあまり現実味が湧かないといいますか、内容が内容だけに禁書庫に置いてあるにして」
「気づいておらぬのか。」
男の声を遮り言葉を続ける。
「その本は魔素で構成されておるのじゃよ。」
「っ!、そんな、物質の構成なんて、人類史誰も成し遂げることなんて出来なかったのに。しかも長期間供給が無く存在し続けるなんて、いったいどれほどの、、、。」
「だからこそ禁忌なのじゃよ。そしてその本を作り上げた者こそがそこに記されている女じゃ、魔素からなるものほぼ全てを網羅し最も全知全能の神に近づいた世界の特異点、異常、祖の名は、、、。」
『創世の魔女 オリオン』
「見つけた。」