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3 勉強会

翌日、今から母様に魔法の基礎を教えてもらう為、姉様、リーナと共に庭に出た。父様は近くの森の管理、もとい魔物退治が仕事なので出掛けている。


「さぁ、これから魔法の基礎について話していくわね。と言ってもリトは魔法についての本も読んでいるし、セリアに関してはもう初級魔法が使えるからある程度おさらいと思って聞いてね。」


「はいっ!ママ!」


「はい、母様。」


居住まいを正し「んんっ」と咳払いをすると母様が話し出した。


「いい子ね、なら始めるわよ。まず、魔法とは何か、体の中に巡っている魔力によって現象を発動させること。 わかりやすく説明すると、魔力という材料を、詠唱で料理して、魔法が完成する、という感じね。さらに、魔法にはそれぞれ属性があって、主に火、水、風、土、光、闇、無、の7属性があるわ。

この世で初めて人族が魔法を使ったのは、1000年前に実在したと言われている魔法使いの始祖、ケヴン・レイシス様だと言われているわ。それまで魔法は、魔族や森人族の様な、魔力制御に長けている種族しか使えないと思われていたのだけれど、自分の中に存在する魔力を発現、知覚してから人族も皆使える様になったということね。」


「母様、魔族、森人族はもっと昔から魔法を使っていたのですか?」


気になった所を質問すると、こちらを見て優しげに微笑み母様は言った。


「いい質問ね、リト、正確にいうと魔族や森人族は、元々魔法ではなく"魔術"を使っていたわ。

魔術は魔法と違い魔力消費量も少ないし、威力も高いのだけれど、魔力に加え空気中に存在している魔素を必要とするの。

魔族や森人族は魔素を見れる目があるから問題無いのだけれど、人族が使うには魔素をどうにか知覚できる様にしないと、まともに扱えないのよ。ケブン・レイシス様も魔術を使えたと言われていたけれど、それは"魔眼"があったからね。」


なるほど大体、本に書いてあった通りだな。因みに、魔術が使えるなら魔族や森人族が世界の覇権を握っていてもおかしくないのに何故?と思うかもしれないが、そうならないのは頭数が圧倒的に違うからだ。


「まがん?なにそれ?」


セリア姉様が可愛げに首を傾げながら質問をする。


「あら、セリアに教えていなかったわね、魔眼は先天的か、なにかしらの理由で後天的に手に入る魔素が見える目のことよ。魔素が見える以外にも能力が付いてることが多いわ。例えば、…有名なのは遠くを見れる'千里の魔眼'や、相手を自由自在に操れる'魅了の魔眼'とかね。」


「へぇ…、魅了の魔眼…。」


と、何故かこちらを見ながら呟く姉様。


「基本的に魔眼を持っている人は能力を明かさないことが多いから使われてみないと分からないことが多いわ。それに、魔眼自体持っている人はごく稀ね。」


魔眼か、持っていたら強力そうだしかっこいいから憧れるな…。


「セリア様、リト様、魔眼にご興味がお有りですか?」


魔眼について考えていると後ろに居るリーナから声をかけられた。


「う、うん。なんか魔眼ってかっこいいかなって…。」


そう言うとリーナが左眼を黄金色に輝かせながら俺に向けて言う。


「でしたら私、魔眼持ちなので見せて差し上げましょうか?」


……。え?







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