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第6話 特異魔法とその代償

声が聞こえてきたほうを見るとそこには

クランツとフェルネがいた。


「どうしたんだ?」


「リヒト、先輩だって言ってんだろうが!」


「クランツ?うるさい」


相変わらずうるさい先輩方だ。

それにしてもどうしてここに?ディヒターさんが呼び出したのだろうか?

正直なところ面倒だ。


「ディヒターさんが呼んだんですか?」


「ああ、君1人じゃ大変だと思ってな。

確か特異魔法が探索・探索向きではないと言っていただろう?」


「…そうでしたね(正直なところ特異魔法の話はしたくないな…)」


「あ!そう言えば俺リヒトの特異魔法知らないかもなぁ?」


「私も知らないですし、共有して頂けると幸いです」


クランツ…余計なことを、これ以上余計なこと言わないでくれ。


「草とか生やすんじゃね?草w」


「クランツ…デリカシー!」


「あはは…大丈夫だ(棒)」


良かった、話をいい具合に逸らしてくれた….このまま忘れてく…


「あ、そうだ!リヒト特異魔法見せてくれよ!」


その時、青年の中で何が切れた音がした。


「くっ….やめろよ、"リヒト"!」


「っ!」


俺は何をしていた?


青年は気づいたときには、

クランツ・トラウムの胸ぐらを掴んで、ボッコボコにしていた。


「あ、あの、これは違うんだ…」


「リヒト…」


「や、やめろ。俺をそんな目で見ないでくれ…!」


駄目だ、また…またみんな俺から離れていく…


「リヒト!大丈夫だ!落ち着け」


「クランツ、多分お前のせいなんだよなぁ」


「フェルネ…それ今じゃなくない?」


…落ち着いてきた。もう大丈夫だ。

でも、そろそろ、俺の特異魔法について話さないといけないのか?

だが、そんなことをしたらなんて言われるか…


「やっと落ち着きましたか…リヒト、詳しく教えてください」


「ディヒターさん…分かりました。

俺の特異魔法、そしてその()()についてお話しします」


言ってしまった。

多分いつかは言わなければいけないと

思いながらもやっぱ言わなければ良かったかもな。

…というかディヒターさんってちょっとデリカシーないよな?


「是非ともお願いしたいですね」


「まず俺の特異魔法はフルオートで、一応不老不死だ。

そして、その代償として味覚(みかく)嗅覚(きゅうかく)が全く無いんだ、これで良いか?

ああ、あと質問は?」


「(こいつ自分で話し出したのに、なんかオラついてるのなんでなん?それにさっきあんなに動揺してたのに….

もういつものリヒトに戻ってる)なるほどなぁ。てか、特異魔法に代償なんてあったんだな」


「いや、クランツ…そんなことも知らなかったんだ…てか、なんか反応薄くない?なんかもっと気になることなるでしょ!」


「私から質問いいか?さっき何やら特異魔法を聞かれた時、動揺していたようだが

あれは何故だ?」


「ディヒターさん、それ聞くんですね(やっぱりこの人遠慮ってものがないな。)」


「答えたくないなら別に良いが…」


「あ、気にしないでください。理由としては俺この特異魔法がとても嫌いでして…昔少し嫌なことがあったので…それを思い出してしまうんです」


「すまない、傷つけるつもりでは…」


「全然大丈夫です」


「とりあえずさ、その話帰ってからにしません?ここカフェですし」


あーそれ忘れてた。え?じゃあ俺結構やらかしたかも…

人生が嫌になるなぁ


「…そうですね。そろそろ帰りますか。あ、雨が降ってますね」


青年達が店を出て転移魔法を使おうとしたその時だった…


パン(銃声)


ついに主人公の特異魔法とその代償が明かされました!

なんかちょっと闇がありそう…

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