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第3話 先輩(w)

「遅かったな」


「いや〜まさか杖を部屋に忘れているとはねー」


遅れてやってきたナハトに俺は話しかけた。

俺達の寮からこの魔法薬学科室(まほうやくがっかしつ)までかなり距離がある。

それにしても遅い…と思っていたら部屋に杖を忘れていたらしい。

完全なる遅刻だが、

まぁアイツは日頃の行いがいいからなんとかなったみたいだ。

今は班別交流の時間だ。

ナハトと魔法薬(まほうやく)の実験方法を交流していたその時、俺は声をかけられた。


「おい!お前たしかリヒト・ツァウバーだったよな?」


聞いたことのない声だ。

多分、別のクラスだろう。

授業中だが別に珍しいことでもない、というかこれが普通だ。


「そうだけどなんだ?」


「いや〜実は別のクラスで君が調子に乗ってるって聞いてねーちょっと()らしめてやろうかと思ったわけよー」


そう、俺は【神に選ばれた者】ということをナハトと先生方以外には言っていない。

何かと面倒だから、表向きには【一般魔導士(いっぱんまどうし)】として暮らしている。

そのため、少しでも目立つとこうなる。

今回は、多分昨日の課外学習のことだと思う。

昨日、加減を間違えて周りの魔物を一掃(いっそう)してしまったので目をつけられたんだろう。

本当に面倒だ…


「そうか、だが今は授業中だから後にしてくれないか?」


「そうだな、分かった。ちょっと俺単位足りなさそうだからな。」


「単位足りなさそうなのかよ!」


思わずナハトがツッコミをいれる。


(それにしても困ったな…)


そんなことを考えながら俺は薬学科室(やくがっかしつ)で実験を再開した。


その授業の後の休み時間、俺はさっきの奴に呼び出された。

正直言って面倒だし、それに何か召集(しょうしゅう)がかかってた気がするから

すぐに終わらせよう。


「やぁ後輩君。ちゃんと来たんだね?逃げたかと思ったよ」


「逃げも隠れもしませんよ。」


(あぁこの人先輩だったんだ…)


「さぁはじめ…「〈ast(あすと)〉」」


青年が杖を振り、呪文を唱えると木の枝が先輩(w)を()め上げた。


「うわーぁ助けて〜」


(すっげー棒読みだなぁ、もう帰ろう)


青年が振り返り帰ろうとしたとき…


「お前達一体何をしている?」


「うわっ先生」


(先生だ、ここは先輩に任せよう!)


「先輩ダメじゃないですか〜こんなところで魔法を使ったらー」


「あ!おいお前」


「ん?お前3年の…お前補修はどうした?このままだと単位が足りないぞ?」


「え?まじすか」


「そこのお前は関係ないのならさっさと授業に戻れ」


「分かりました!」


よし!なんとかなったみたいだな。

確か召集があったはずだから早く行かなければ

もう皆さんは来ているだろうか?

時間に厳しい人がいるから嫌だなぁ

お願いだからまだ誰もいないでくれ!


「〈move(ムーヴ)〉」


次回から、キャラが少し増えます!

頑張って覚えてください!

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