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22.冒険者になりました!

戦闘描写ってほんとに難しい…

「ここが冒険者ギルドだよ。」


宿から歩くこと10分、目の前にある二階建ての大きな建物が冒険者ギルドらしい。

中に入ると、喧騒が身を包む。嗅ぎ慣れない独特な匂いに、人と武器の匂い。冒険者と職員?のような人が話していて、大声で話す人も居れば落ち着いた様子の人も居る。3人を見れば普通にしているので、これが冒険者ギルドのいつもの光景なんだろう。


「おーい!お前らー!『銀雪(ぎんせつ)』のお帰りだぞー!」


中に居るムキムキのごつい冒険者が3人を見て、大声で叫ぶ…銀雪って何?そんな呼び名みたいなのあるの?


「やかましいぞテド、ギルドマスターを呼んでくれ、話がしたい。」


「へいへい─後で1杯奢ってくれよ?」


そう言うとテドさんは2階に上がって行った。


今度は先程職員と話していた大人しそうな人が話しかけてくる。


「それでその子供はなんだ、迷子か?それなら騎士団に行けば良いものを…」


「レオ、こいつは迷子じゃないぞ、冒険者志望だ。」


「私レイラ!よろしくねお兄さん!」


「この子供が…?まだ10歳に満ちてすらいないだろ。チビの遊びじゃねえんだ、冒険者を舐めてるのか?」


途端に口が悪くなる。

彼はこちらを観察するようにじっと見つめてくる。そして、何か思いついたように口角を少し上げた。


瞬間、嫌疑の目は敵意に変わった。レオさんの身体が動き出し、右腰にあるナイフに手が伸びた。

それに気づいた私は即座に左腰からアーティアを取り出して防御しようとする。

すると彼は右手でナイフを私にむけて突く、だけでなく右脚で蹴りを放つ。きっとどちらも寸止めなのだろう。けれどそれに甘えて防がないのは違うし、もしこれがテストだとするのなら防がなければいけないだろう。

アーティアを両手で構えナイフの来る場所に寸分の狂いなく力を込めず突き返す。ナイフがぶつかる直前に両足でジャンプし、突きの衝撃で後ろに弾き飛んで蹴りを避ける。


「なっ!?」


驚いている隙に顔に向かってゆっくり突く。

彼は顔を右に倒す(・・・・)ことでそれを躱そうとする。

なので、剣を手放ししゃがみながら彼の左(・・・)に移動する。こうすれば彼の視界は剣で塞がれ、小柄な私は見えなくなる。

そのまま背後を取り、ゆっくりだが勢いのある剣は元々頭のあったところを通過し、その柄を空中で右手に取り、そのまま逆手に構えて半回転し首の左側にそっと当てた。


「俺の負けだ。」


そう言って彼は両手を上げる。これが降参のポーズらしい。剣を戻して話しかける。


「これでテストは合格?」


「テ、テスト…?」


「え?今のって冒険者としての実力があるかのテストじゃないの?」


もしかして今のはほんの小手調べで、まだテストがあるのだろうか。

今のは身体を使った動きだから次は魔法のテストかな?


すると、1人の男から拍手を貰った。


「面白いものを魅せて貰った!リク、こやつが例の子供か!」


一見ただのおじさんのようだが、隙がない。おそらく服の下には戦闘のための肉体が隠れているのだろう。この人が先程のギルドマスターなのだろうか?


「実力は十分!君を冒険者として受け入れよう!…というわけで手続きするぞ!文字は書けるか?」


流されるままに職員さんの前に行く。


「さっきの凄かったですねー、こちらの紙に必要事項を記入してください。って、いつもの感じで言っちゃった!?大丈夫、書ける?」


「大丈夫です!書けます!」


1年間に及ぶお母さんの鬼のようなトレーニングの成果、ここで見せてやる!


まずは名前、これはそのまま『レイラ』と…次は役職か、『調教師』、ポジション…戦うときの位置かな?それなら『前衛』っと。えーっと…使役するモンスターは『ファイアバード』使用可能魔法属性は、『風・水』の2つにしよう。所属流派は『なし』最後に自分の特徴…『小柄な体格を活かした機動力と、使役するモンスターとの連携が可能。』こんなもんかな。


「出来ましたー!」


「どれどれ─問題なさそうね、えっ、調教師なの!?」


「何か問題ありましたか?」


「あっすみません━問題はないですよ、ただあの動きが出来るのでてっきり剣の役職の人かと…あと使役しているモンスターを見せてくれますか?首に専用のスカーフを着けますので。」


「出ておいでー、フー。って寝てるし…」


カバンからフーを取り出すと、スヤスヤと寝ていた。さっきのテストでも起きないとか、眠り深すぎでしょ。


「あはは…それじゃあ装着しますね。」


「フーはよく燃えるけど大丈夫なの?」


「このスカーフは耐熱性・対靱性にも優れていますし、契約した主人の魔力を使って自己修復するので大丈夫ですよ。」


便利なスカーフである。その布で服とか作ったら良さそうなのに。


「それじゃあこのスカーフに魔力を通してください。」


そうして魔力を通すとスカーフが輝き、それをフーに巻くと光は消えていった。


「これで契約は完了です。冒険者として、これから頑張ってください!」


最後にE-級冒険者を示す鉄のプレートが渡される。どうやらここに名前、級などの情報が載るらしい。ギルドで専用の機械に置き、魔力を流すことで更新出来ると教えてくれた。



冒険者のランクについて、

下からE,D,C,B,A,Sとあり、それぞれに+と-がある。

ランク毎のプレートはこんな感じ。

E:鉄

D:鋼

C:銅

B:銀

A:金

S:ミスリル

※ミスリル:魔力伝導率の高いかなり珍しい鉱石。魔力の濃い場所でのみ発見できる。

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