16.フーちゃんとの模擬戦!
再開しました〜
〜4年後〜
〜ダンジョン内、練習場〜
{そろそろきついんじゃないの!フーちゃん!『ウィンドエッジ』3連!}
{そっちだって!『ファイアランス』3連!}
未来の私(仮)に出会ってから4年、特訓を続けてきたおかげで今では魔力もかなり増え、お父さんと模擬戦をすると10回に1回、いや8回に1回は勝てるようになってきた。
今はフーちゃんと模擬戦中であと少しで勝てそうな状況である。
{ほらほら!『マジックミサイル』23連!}
{なぁ!?馬鹿みたいな魔力量で弾幕張るんじゃないよぉ!!}
{魔力は特訓で増やしてるんですー!}
{ならこっちだって!『ファイアウォール』4連!}
私の周りをファイアウォールで囲って見えなくしてきた。
{わっ!見えないじゃん!隠れてコソコソするなんて不死鳥の誇りは何処へ行ったぁ!}
{そんなもの元からありませーん!『ファイアボール』4連!}
{そっちがその気ならぁ…!『ストーンランス!』30連!}
{はぁぁ!?30連とか馬鹿じゃないの!?ひきょーものー!!}
{隠れてコソコソしてる方が悪いんですー!気配のする方に乱射してやるわ!}
{ぎゃあああ!!あぶなぁ!今かすったよ!}
{不死鳥なんだから一部残ってれば再生するでしょ!今日の晩飯はフーちゃんの唐揚げで決まり!!}
{家族を食べようとするなぁ!!}
お、『ファイアウォール』が切れた!
{観念しなさい…!ってあぶな!そこら辺に罠仕掛けまくってるじゃないの!}
あの罠…フーちゃんの得意な『ファイアトラップ』か、工夫がしやすくて炎を出したり、小さな爆発を起こすことも出来る便利な魔法。
{ただ逃げてるだけと思ってましたか?残念!もう辺り一面に罠仕掛けてありましたー!レイラはもう動けませーん!}
まぁ魔法ぶつけて作動させれば良いんだけども…
{じゃあ動かなければ良いんじゃない?フーちゃんのことも見えてるし、魔力は『マナチャージ』で回復出来るし、フーちゃんが動けなくなるまで魔法使ってやるわよ。}
{えっ??}
{しかもこんなに罠置いて、もう『ファイアウォール』使えないんじゃないの?}
{あっ…}
{大人しく唐揚げになりなさぁい!!}
{いやぁぁぁあ!!}
その後も縦横無尽に逃げ回ったが結局フーちゃんは『マジックミサイル』40連に吹き飛ばされましたとさ。
{ふぅー…疲れたー。}
今の家族内の実力は
お父さん=お母さん>>アレン>リリー>ヤルバ>>>私>フーちゃん
となっている。
フーちゃんはまだ4歳で魔力が少なく、魔法も初級と中級までしか扱えない。そのため模擬戦の時は私も中級魔法までにしている。まぁそもそも上級魔法を使おうとすればその隙にボッコボコにされる訳なんだが…
{それにしてもこんだけ魔法使えるレイラが全然勝てないお父さんってどんな感じなの?}
{フーちゃんはお父さんとの模擬戦見た事ないんだっけ、簡単に言うとね…魔法を切ったり殴って消し飛ばしながら近ずいてくる感じ。近接戦になったらフェイントでボコボコにされるわ。}
{何それこわ。}
{『ファイアウォール』くらいなら余裕で突き進んで来るわよ。この前『ウィンドランス』使ったら掴んで投げ返されたわ。}
{魔法って掴むものだっけ…}
フーちゃんと雑談しながら休憩していると、ダンジョンに侵入者が居ることを知らせる音が鳴った。
『ブー!ブー!』
{最近多いよね。}
{まぁヤルバおじいちゃんの作った自然ゴーレム生成装置があれば大丈夫でしょ。}
ダンジョン内にある魔力を使ってランダムな場所にゴーレムを生成してくれる我が家の防衛の要である。
{さ、荷物持って部屋に戻りましょ。}
{今日のおやつは?}
{運動したし、メイプルゴートのミルクを使ったクッキーにしましょ。}
{おー!いいねー!}
〜ダンジョン〜
この日は3人パーティの冒険者が来ていた。
「はぁ…はぁ…なんだこのダンジョンは!」
「ストーンゴーレムがこんなに…明らかにこのダンジョンはおかしいぞ。」
「普通はゴブリンとかスライムとか湧くんじゃないの?」
「泣き言言ってる暇はないぞ!もう魔力がなくなりそうだ!」
「クソッ…撤退するぞ!」
「後ろからも来てる!?」
「まずいな…ロイド!残りの魔力全部使って爆発起こせるか!ゴーレムを吹き飛ばして強行突破するぞ!」
「わかった!」
魔力による爆発が発生し、ストーンゴーレムの群れを吹き飛ばし、砂煙が発生する。
「今だ!ってこっちに道があるぞ!こっちだ!」
「ここ何処だ?地図にも載ってないし、今の爆発で壁が壊れたのか…」
「少なくともゴーレムはここにはいないみたいだな…」
「ここってもしかして未探索エリア?大発見じゃない!」
「一旦ここで休息して、ロイドの魔力が回復したら出発しよう。」
〜2時間後〜
「そろそろ出発するぞ。」
「未探索エリアー!お宝たくさんザックザクー!」
「ゴーレムの気配はないけど気を付けろよ!何があるか分からんからな!」
「分かってるってー!っていうかさ…すっごいいい匂いしない?」
「匂い?」
「こう…甘いお菓子のような匂い!ほらこっち!こっちから匂いが来てるの!行ってみよー!」
「おい!?1人で先に行くなー!」
「なんであいつは今まで冒険者として生きていられたんだ…」
「本当にそう思う…」
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「ほら!どんどん匂いが強くなってる!って、なにこれ?」
「ドアと鐘?」
「ここはなんかの部屋なのか?」
「ダンジョンにこんな人工物が生成されるという話は聞いたことがないが…」
「鐘鳴らしたら分かるんじゃない?」
「「は?」」
『カラン!カラン!』
「「馬鹿かお前ー!!」」




