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滅亡した世界を君と共に  作者: ばくぱんぱん
1/1

世界が壊れても僕は君を守る~

初投稿です。よろしくおねがいします((。・ω・)。_ _))

折れ曲がったガードレール 砕け散った車道 だらしなくへし折れている木々 崩壊寸前の建築物 足元の見えない暗闇、弾丸の降り注ぐ黒い空、そんな歪んだ世界に一つ輝く女性に僕は、恋をした。

世界は僕を中心に回っている、なんてことは絶対にない、けれど。

それでも僕の人生の中心に居るのが彼女であることには変わりなかった。

彼女はいつでも優しくて、可愛くて、笑顔で、そして……とても寂しそうだった。


誰もいない道路を抜けて、人の死体を超えた先、小さな公園のベンチに少女はいた

「私ね、一人ぼっちなの」

「うん」

「お母さんもお父さんも死んじゃって、親戚の人も皆いなくなって……」

「……うん」

「だからね...だからね....!!!!」

「……」

彼女の言葉を聞いていると胸が締め付けられた。

「あ、ごめんなさい……」

「大丈夫だよ」

「……」

「……」

沈黙が流れる。

でも嫌じゃない。

「ねぇ、手握ってくれる?」

「いいよ」

彼女の手をぎゅっと握りしめた。

細くて小さな手だ。少し力を入れれば簡単に壊れてしまいそうな程に脆く見える。

「あったかい……」

彼女は嬉しそうに呟いた。

「あなたは優しい人なんだね」

「そんなこと無いと思うけど」

「ううん、優しいよ」

「そうかなぁ……」

そう言うと彼女は微笑んでくれた。

その表情を見ているだけで幸せな気持ちになれた。

この時間が永遠に続けば良いと思った。

「あのさ、もし良かったら名前教えてくれない?」

「私はユア、あなたの名前は?」

「そっか、相手に聞いて自分には言わないのは失礼だもんね。僕は海斗」

「海斗……素敵な名前ね」

「そうだ、最後にお願いがあるんだけど」

「ん?なに?」

「ハグしてもいいかな……?」

「もちろん!いいよ」

彼女を抱きしめるとふわっと甘い匂いがした。

心臓の音や体温を感じることが出来た。

「よっし、ここももうそろそろ危ないから行こうか」

「うん!」

彼女はとびきりの笑顔でこたえた、そうして今この瞬間、この場所から僕たちの旅は始まった。

小学生の頃に書いたストーリーを一年越しに書き直しました。まだまだ未熟ですが、これから頑張っていこうと考えているのでよろしくお願いします。

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