第5話 ~ギルド~
今さらですが空が今居る国はクラフトです。(1番大きい国)
翌日俺はギルドにいた。外から見ると事務所みたいだったが
中は役所と酒場が混ざったような感じだった。てっきり
むさくるしい男ばかりが居ると思っていたが、どう見ても俺より
年下の少年や80歳は過ぎていそうなお婆ちゃんなど
老若男女勢ぞろいである。俺はしばらくした後奥に
受付があるのを見つけた。
「すいません、登録をしたいんですが。」
「はい、登録ですね。ではこの紙に名前などの必要事項を
お書きください。」
俺は受付の女の人から用紙を受け取ると内容を書いていった。
名前のほかには身長体重や実戦経験の有無などを
書く欄があった。
「これでいいですか?」
「はい、結構です。ではソラさん、あなたの能力の値を調べるので
この黒い石の上に手を置いてください。」
俺が石の上に手を置くと石は鈍く光り熱を発した。
「ありがとうございました、もう離してかまいません。」
「今のは何ですか?」
「これは魔力と身体能力を示すものです。この結果などから
ソラさんのランクを決めていきます。ランクによって受けられる仕事も
変わります。 え~っと、魔力はAクラスで身体能力もAクラス、
でも実戦経験はないから、、、、、ソラさんはCランクとなります。」
「Cランク?」
「はい、AからEまでの5種類があるのでソラさんは真ん中くらいです。
またAランクの中でも特に優秀な人はSランクになることができます。
ちなみに現在Sランクの人は全部で17人です。」
「なるほど、わかりました。」
「では、この腕輪をはめてください。これにいろいろな情報が
書き込まれるので絶対になくさないでください。ほかにも連絡ツールや
身分証代わりとして使えます。」
「もし無くしたら?」
「……………………(ニコッ)」
「…絶対に無くさないようにします。」
「それから2階に行けばチーム登録ができます。しなくてもいいですが
しておくと団体での仕事の時に楽ですよ。チームによってはある一定の
ランク以上しか入れてもらえないところもあります。」
「わかりました、ありがとうございました。」
俺は受付の女の人にお礼を言うと2階へ上がった。
2階に上がるとそこでは多くのチームがメンバーを受け付けていた。
お祭りの屋台が並んでいるような光景である。見回すといろいろな
チーム名がついている。”砂漠の狼”や”荒海の鮫”など強そうな名前から
”沼地の豚”や”草原のドジョウ”などなんだかよくわからない名前まである。
なぜ全て場所 の 動物で統一されているかは謎である。
俺がしばらく見ていると
「あーーー! ソラだっ!!」
と大きな声がしたので振り向くとそこには昨日会ったアリアがいた。
「アリア? 何でこんなところにいるんだ?」
「ソラこそなんでこんなところにいるの?」
「俺が先に聞いたんだが、、、まあいいか。俺はどこかのチームに入ろうかと
思って見てまわってたんだ。」
俺がそう言った途端アリアは急に目を輝かせ
「そうなんだ。じゃああたしたちのチームに入りなよ。」
「アリアたちのチーム?」
「そう。”大空のハヤブサ”っていうチームなんだ♪」
そう言うとアリアはこっちこっちと俺の腕を引っ張り歩き出すのだった。
次回は新キャラが結構出てきます。(今のところの予定では5人)