第3話 ~買い物~
書き忘れていましたが、時間や距離の単位は同じとします。
そのほうが分かりやすいので
翌朝、朝食を終えた俺にガルゴがいいものを見せてやると言って
例のポケットから15センチほどの大きさの水晶球を取り出した。
「なんだこれは?」
「これは魔力量をはかるアイテムだ。まだお前の魔力量を
はかってなかったからな。」
「で、どうすりゃいいんだ?」
「あぁ、その球の上に手をのせるだけだ。」
「分かった。」
俺が球に手をのせると、透明だった球の色が変わりはじめた。
最初は赤、次は黄色、そして青くなった後にまた透明に戻った。
「ふぅ~む、なるほどなるほど。」
「おい、結果はどうなんだ?」
「まあ結果から言うと、お前の魔力量は大体1000だ。」
「いや1000って言われても分かんないんだけど。」
「普通の奴の魔力量は平均すると100くらいだから、
お前は普通の奴らの10倍の魔力量を持っているってことだ。」
「10倍!?俺って超ラッキーじゃん。」
「まあそうだな。でも変なことに使うなよ~。」
「使わねーって。じゃあちょっくらでかけてくるわ。」
そう言って俺は宿を出たのだった。
食べ物などを買い食いしながら歩いていると通りの奥に
マジックアイテムを売っている店があるのを見つけた。
(マジックアイテムか、、、面白そうだな)
俺は迷わずその店に入っていった。
店内は思っていたよりも広く綺麗だった。客もそこそこ
入っているようだった。俺がきょろきょろしていると
店員らしきおっさんが
「何かお探しですか?」と聞いてきた。俺が素直に
「いえ、何かを探してるわけでは。ただこういう
店に来るのは初めてで。」と言うと
「では、この店にあるマジックアイテムについて
説明をいたしますね。まず1階には日用用品系のアイテムが
おいてあります。cjhbvknavjnvvjbvfdkvnkj、、、」
店員はいろいろ説明してくれたが俺は結局ガルゴが持っていた
4次元ポケットもどきだけを買うことにした。そして帰ろうとしたが
「つぎは2階です。2階には武具がおいてあります。」
(武具か、刀1振りだけじゃ心もとないからな。見ておこう)
2階に上がるとがたいのいい男達がそれぞれの武器を眺めていた。
店員は俺の右手首にあるブレスレットを見て
「お客様はもう武器を持っているようですが、鎧などは持って
おいでですか?」
「いや、持ってないです。」
「では、ご案内します。」
どこまでもマイペースな店員であった。
「鎧、レザーアーマー、戦衣の3種類がありますがどれにしますか?」
「戦衣?」
「はい。魔力を練りこんだ糸を使って作られた服で普段着としても
鎧としても使える優れものです。まあ、少し高いですが。」
(戦衣は便利だな。少しくらい高くてもいいか)
「じゃあ戦衣をください。」
「分かりました。追加効果はどうしますか?何もないものから
対魔法防御付きの物までありますが。」
「弱めの対魔法防御の効果を持った物ってありますか?」
「ありますよ。ではこちらになります。ところで他の
武器は要りますか。ただし武器のマジックアイテムは
3つまでしか持てませんよ。」
「えっ、そうなんですか?」
「ええ、それ以上持つと武器の暴走の原因になります。
なので、武器は慎重に選んでくださいね。」
(まじかよ~。ガルゴの奴先にこういう事教えろよな、
町の歴史とかより)
「今回はこれでいいにします。武器はまた今度ということで。」
「はい。ありがとうございましたー。」
俺は店を出てつぎの面白いものをさがそうと歩き出した。
戦衣は銀貨30枚(3万円)と高かったもののいいものが
手に入り俺はとても上機嫌だった。
本当はこの続きもつなげて書くつもりでしたが
予想外に長くなってしまったので次回にまわします