ムダに珍獣
掲載日:2020/04/15
部屋は落ち着く。
だって変化がそれほど、存在しないから。
外に出れば、雲は流れ、人波は押し寄せ、車は走りゆく。
暑さからも寒さからも、世間の喧騒からも守ってくれるこの部屋が、一番だ。
この家のなかで、唯一の喧騒は妹である。
いつもお絵描きや工作をして、私に感想を求めてくる。
妹は可愛いが、それらが独創的すぎて感想に困る。
「ねえお姉ちゃん、これあげる」
「これは何ていう動物かな?」
「細かく分けると動物ではないの。インコとカブトムシとネズミとイワシとヒマワリを合体させたヤツだから。それでね、、、」
私に向けて力説されても、それは無駄と言う他ない。




