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文章書くの下手ですが楽しんでいただければ幸いです!

基本的に恋愛&パロディーみたいな感じで、明るくて楽しい感じを目標にやっていきたいです!

よろしくお願いします><


冬。


私は冬が嫌いです。


寒いとか。


雪が嫌いだとか。


そんなんじゃないんです。


それは私が大好きな兄と生き別れた季節だからです。


こんなに体の奥から凍えそうになった日はなかった


冬の1日。



「どうしてお前はいつもそうなんだ。。」


「貴方こそ私にいつもなんでもかんでも押し付けてるじゃない!」



私にはこの光景が見慣れたものだった。


まだ幼かった私は二人がどうして口論しているのかなんてわからなかったし


知るすべもなかった。


ただ心のどこかで不安を抱えていた。


その不安は幼い私にはどうすることもできなかったし


消し去ることもできなかった。


でもそんな不安をいつも私ごと包み込んでくれるのが


大好きなおにいちゃんだった。


泣きそうな私を見るたびにおにいちゃんはきまって


「大丈夫。大丈夫だから。小百合は絶対俺が守るから」


*桜木  小百合*

さくらぎ さゆり



それが当時の私の名前だった。


そして私の二つ年上のおにいちゃん


*桜木  蓮*

さくらぎ れん


私の大好きなおにいちゃんの名前。



そんなおにいちゃんとの別れの日は翌日の朝だった。




ここ何日か特に寒い日が続いていたがこの日は特に冷え込んでいた。



「蓮、小百合。 大事な話があるんだ




お父さんとお母さんはもう一緒に暮らしていけなくなった。


だから蓮、小百合。どっちのほうについていきたい」



幼い私は動揺はしていたものの事態が飲み込めないわけではなかった。


もう今までの生活を続けることはできない。



理解こそしていたものの選ぶことなんてできなかった。


大好きなお母さんとお父さん。


私にはできなかった。



蓮「俺は小百合と一緒にいく。」



蓮は私を両腕で包み込みながらそう父に告げた。



「蓮。すまないが、お母さんとの約束で、蓮がお父さんのところに来るなら、小百合はお母さんのところへ。


蓮がお母さんのところへいくなら、小百合はお父さんのほうへこなくちゃいけないんだ」



蓮「そんなの嫌だ!俺は小百合と一緒じゃなきゃどこにもいかない!」


私はなにもしゃべることができなかった。


ただひたすらにおにいちゃんの服にしがみついていた。



「小百合は・・・。小百合はどうなんだ?」



私は・・・。



小百合「私もおにちゃんと一緒にじゃないといかない」



「しかたがない。蓮。私のところへ着なさい」


そういうとお父さんは蓮の腕を掴み、強引に玄関のほうへ連れて行こうとする。


私は必死にお兄ちゃんにしがみついていた。


おにいちゃんもひたすらにお父さんの手から逃れようとしていた。




でもそんな抵抗は弱々しくて。


幼かった私たちの力なんて、大人である両親には適わなかった。



そのまま私とおにいちゃんは引き剥がされ。


私はお母さんの乗っているタクシーに連れ込まれた。



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