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人類は 私だけです 唐辛子

 ●  ●人類は 私だけです 唐辛子(2019/06/20投稿)●  ●


 日記と言っても、


 ・日にち


 ・その日何時に家族の誰が来たか


 ・簡単なリハビリ内容(先生の名前)


 ・食事のメニュー


 ・その日あった事を1個、何かコメントつけて書く


 この程度の内容しか書いていません。


 最初はこれだけ書くのに、1時間位かかりました。




 まずは日です。


 自分は、日にちを覚えていられません。


 毎日が新鮮だからいいですけど、記録する時はこんな感じで面倒です。


 覚えられないのは、入院中だから生活に変化がないという理由もあります。


 これの解消方法は、意識してカレンダーや新聞を見るようにしました。


 家族の誰が来たかとか、リハビリの担当先生の名前は毎回メモを取っていました。


 人の名前も一瞬で記憶から消えます。


 リハビリ内容は、基本同じ事の繰り返しなので、前の日の日記のコピペで何とかなりました。


 内容が変わる時だけメモの確認していました。


 食事内容は、メニュー表が部屋に貼っていたんで、それを写すだけでした。


 写すだけでしたが、ほぼ毎日間違えていました。


 濁点半濁点の抜けが、一番多かったのはここです。


 最後の「その日あった事を1個、何かコメントつけて書く」ですが、これを書くために毎日ニュースや新聞を真剣に読んでいました。


 読解力が良くなったのは、これのおかげでしょう。




 日記を書き始めた日は、たまたま「入院患者の家族会」と言うイベントあった日です。


 これは「1月15日」で書いた、ユニットの①から③までの家族と患者が、話し合いをするというイベントです。


 ④の人が抜きなのは、流石に洒落にならないからでしょうね。


 自由参加ですが、自分は「いい暇つぶしになるやん」のノリで参加しました。


 上に書きましたが、入院中は生活に変化が少ないんです。


「入院患者の家族会」と言うイベントは、正直あまり楽しいイベントではありませんでした。


 全員の前で「自分がどういう感じで発病した」を話すイベントと分かっていたら、参加自体してなかったと思います。


 内容を知ってる人は、元から参加して無いみたいで、参加者も少なかったですしね。




 今になったらこんな感じで、割り切って自分を客観的に見られます。


 発病してからまだ1ヶ月の頃は、自分を客観的に見るのは厳しい事でした。


 舌が上手く回らない状態で人前で話すのも、恥ずかしかったです。


 そういう理由で、日記にはこのイベント内容を詳しく書いていませんでした。


 代わりに、参加した時に貰った「お〇いお茶」の俳句欄に載っていた


 


 人類は 私だけです 唐辛子




 この句だけ書いていました。


 それは「この句の意味が、自分にはサッパリ分からない」「分からないのが病気のせいなのか、自分の無知のせいなのかも分からない」


 それを教えて欲しい、って理由でしょうね。




 ちなみにこの日記を読んだSTの先生も、俳句の意味が分かりませんでした。


 取り敢えず、それで一安心したのを覚えています。


 家族も、他の先生も、看護師さんも、研修に来ていた学生さんも、意味が分かりませんでした。


 妹に検索して貰ったら、「ヤフ〇知恵袋」に自分と同じ疑問を持った人が投稿していました。




 ちなみに、この俳句を理解する為には、萩原朔太郎のこの句を




 薮蔭や 蔦もからまぬ 唐辛子




 知識で知っておく必要があるらしいです。


 そうじゃないと、完璧には理解は出来ないみたいです。


 それを聞いて「無茶ぶりやん!」と、当時の自分が思ったのは、珍しく当時の自分が正しいと今でも思います。


 ちなみにこれは、学生さんが自分のレポートをまとめる時間を、削って調べてくれました。




 気になる人はレッツ検索!      






 ◇◇◇◆◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◆◇◇◇


 【全話修正する部分】 

 

 ・細かい文章の修正。


 ・会話文以外の行頭は一字下げた。


 ・草(w)を刈った。


 ・文章と文章の感覚を最低一行開けた。






 【修正と追記した部分】


 ・これだけでいいはずなんですが、漢字とか濁点半濁点を結構間違えていました。


 ・同じ所をコピペするだけでいい所も、写し間違えます。


 ・これは退院するまで直りませんでした、というか今でもおかしいです。


 ・皆様の誤字報告には感謝しております。


 ・見つけたらどんどん送ってください!


 これはマジなんで、よろしくお願いします。




 ・気になる人はレッツ検索!   


「薮蔭や 蔦もからまぬ 唐辛子」を、学生さんが調べてくれた内容は以下の通りです。


「山村で猪の食害が無い唐辛子の栽培をして、秋に収穫作業をしている。


 辺りを見回してみれば、ここには自分以外人はいない。野生の獣は多分多く潜んでいるのだろう」


 これがあってるかどうかは知りません。




 そう考えたら「人類は 私だけです 唐辛子」って、この句の劣化バージョンとしか思えません。


 これ以外の説で「唐辛子」が隠喩になってる、と書いてる人もいました。


 俳句の勉強をする気が無いので、自分ではこれ以上調べる気がありませんが、調べたい人はご自由にどうぞ。


 この俳句が賞を取るレベルかどうかも分かりません。


 少なくとも「お〇いお茶」の俳句欄に、この句が載ってても、殆どの人は意味が分からないでしょう。 


 それだけは自分にも分かります。




 ・入院患者の家族会


 このイベントを行う意図は今は分かります。


 殆どのお爺ちゃんやお婆ちゃんが退院後に入る、デイケアの経験をさせる事でしょう。


 それだったら、スタッフの人数も増やして、もっと積極的に動かないといけませんでした。


 患者10人いるテーブルに、スタッフ1人はあまりにも無茶ぶりです。


 まともに会話できる訳ありませんよ。


 自分は退院までに、このイベントに3回参加したんですが、3度とも進行が酷かったです。


 ユニットの①から③までの家族と患者、って寝たきりの人がいないだけで、脳梗塞の自分がまだマシな患者レベルです。




 今はこんな感じで突っ込めますか、当時の自分には無理です。


 もちろんこれに参加した事は、自分の役には立っていません。

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― 新着の感想 ―
[一言] わたしは今回お~いお茶の俳句に無謀にも応募しました。
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