湖
はい、右の方見て〜。
ドクンドクンと心臓の鼓動が早くなるのを感じる…。
ここはどこだ?なぜこんなところに私はいる?本当は夢では無いのだろうか?
でも、感じる日差し、子供の頃感じた森の独特の匂い、地面に立っている感覚。
「紛れも無い…事実…」
サワサワと風が抜け、体がビクッとして、辺りを見回す。
野生の熊や猪の動物の姿がいないか確認する。
右、左、後ろ、上、ぐるぐると視線を動かす。
……………………シャ…。
!…どこからか何かの音が聞こえる。
…………………………………………………………シャッ…………。
「…日差しの方?…か?」
日差しの方角を注意深く聴く。
…………………。
……………………。
………………シャッ!
日差しの方から水の音が聞こえた。
…しかし、どうする?
恐怖が心のブレーキをかけて「行くな!逃げろ!」と言ってくれている。
言ってくれているが…。
「危険かもしれないがー…様子見よう…見た方が良い気がするし…」
怖いもの見たさで自分に理由を言い聞かせ…、無理やり恐怖心を押さえつけてから…。
ゆっくりと、音が立たないように…、ゆっっっっっっっくりと…、水音の方角へと…、近づいていく。
やがて林が浅くなり、水溜り…いや湖が見えて…。
シャバ!
湖の水を手で掬って、上に勢いよくあげて遊んでいる全裸の女性がいた。
寝てから続き書くべ