表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/25

第一話 異世界だった

よろしくお願いします♪( ´▽`)

「マジでここどこやねん…。」



森を視認してから数十分。

頬をつねったり、木を殴りつけたりしたがどちらも痛みがあっただけで変化なし。

自分が会社から森の中に1人でいるという現実を認めざるおえなかった。



何故こうなったか。自分なりに色々考えてみた結果浮かんだ可能性は3つ。



①誘拐

大のおっさんを誘拐してしかもその後放置って何が楽しいんだと問い質したいところではあるが現実的ではあると思う。



②夢

ここまで感覚がリアルなのは逆に怖いが、案外明晰夢ってやつなのかもしれない。



③瞬間移動、異世界召喚みたいな超常現象

これは完全におふざけである。選択肢は常に3つあると思え、という両親の教えを守る為一応考えたのだ。




やはり①の可能性が高いかな。確かめようもないけど。

②は…えーと、確か明晰夢ってある程度自分の思い通りに夢の中を弄れるんだっけ?

じゃあ…

俺の理想の嫁出てこい!!





コホン



③は…無いなと思いつつもしかしたら、と思ってしまうな。

瞬間移動とか確かめようが無いよなぁ。スマホがあればGPSとかで場所確認できるのに…生憎手ぶらなのだ。

異世界ねぇ…後輩が転生したら俺は異世界行きたい!とか言ってたなぁ。




「えーと、何だろ、定番といえば魔法とかステータスだよな…ス、ステータスオープン!!!」




かなり恥ずかしいしイタイが誰も見てないので気にしない。ボッチはテンションがおかしくなるのだ。右手をバッと前に突き出し無駄に気合の入ったポーズを決めてみた。



ピロン「え、嘘だろ。」



突き出した右手の前に青く透けたパソコンの画面のようなモノが表示された。空中に。

画面には日本語で文字が並んでいた。

え?まさかのステータスでちゃった感じですかね?…ノリでやっただけにどう反応していいか分からないな。喜ぶべき?



さて、ステータス(?)には以下のことが書いてあった。




ケイ=シノミヤ 種族 人族ヒューマン


Lv.1

HP 23/23

MP 35/35

特別能力イディオススキル

繋鎖心縛スピリットチェイン 言語翻訳


標章エンブレム

異世界からの客人 社畜



………

……………

……………………社畜って。



「社畜ってなんだよ!確かに大学出てから働きまくったよ!むしろ仕事しかしてないっつーの!元気に会社の歯車やってたよ!おかげで結婚どころか恋人も出来ずまさかの35で童貞だよ!なんか文句あっかーーーーー!!!!!!!!」



はぁはぁはぁ……よし、冷静になったぞ、うん。



標章エンブレム】の社畜は置いておくとしてもう1つの“異世界からの客人”ってのは③の説を裏付ける証拠じゃなかろうか。

レベルとかあるし、ゲームみたいだなぁ。

それとも②で俺の願望が具現化されてんのかな。ま、目が覚めないのでどうしようも無い。人間諦めが肝心なのだ。



今現在の俺のステータスは生まれたてと言っても過言では無いだろう。何せLv.1だし。

HPよりMPの方が多いってどうなんだ。アッサリ死にそう。

俺のステータスの中で唯一攻撃出来そうなスキルと言えば 繋鎖心縛スピリットチェインぐらいしかない。字面からすでにカッコいい。

解説が付いてないのでどんなスキルか分からないがチートスキルに違い無いぞ。多分。




「とりあえず使ってみるか。

……えーと、繋鎖心縛スピリットチェイン!」



しーん



ナニモオコラナカッタ。



ものすごい恥ずかしいんですけど。

発動条件とかがあるのかな…?今の俺のステータスでは不十分とか。

…え、それ、ヤバくね?

Lv.1の状態で使えるスキルは言語翻訳のみ。

魔物的なヤツが出てきたら即死なんじゃ…





「シャーーーー」




視線を上げると大蛇が舌をチロチロ出してこちらを睨みつけていた。




ヤ バ イ








最後まで読んで頂きありがとうございます(≧▽≦*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ