閑話 ギンヤの幸せな一日
よろしくお願いします(〃ゝω・人)
俺は、ギンヤ。
主が付けてくれた、俺の名前。
意味は、銀色の夜。
俺の朝は、主と同じ時間に始まる。
「ふわぁ、はよーギンヤ〜」
「ワン(おはよ)」
俺の背中から、降りて伸びをする主。
俺も人の姿になって伸びをする。
主のマネをするの、楽しい。
主は、俺の知らないこと、たくさん知ってる。
ここじゃない、遠い遠いとこから来たんだって。
いつか帰っちゃうのかなって思ったけど、帰んないって、笑って言ってた。よかった。
「いただきます。」「いただき、ます。」「い、いただきます…。」「はい、どうぞ。」
食事前の、挨拶。手を合わせてお礼、する。
コチョウは、俺と双子。俺が、獲ってきた肉とか果物、料理する。最近、主に味付け?っていうのを、教わってもっと、美味しく、なった。
人のいるとこに、もっと美味しいもの、あるんだって。楽しみ。
朝ごはんを、食べたら、主、能力の練習、始める。新しく手に入れた、造形っていうので、色んなもの、作る。
木とか、氷とかが、ぐにょ〜んってなって、ぐっとなって、べじゃんって、ぐわわわ〜って、んで、完成。
主の手は、まほーの手、なんでも作れる。さすが、主。
能力の練習の次は、特訓。
おっきな蛇の魔人、ノワー…ミミズと、戦う。
ミミズは、強いから、主の、特訓相手してる。
主、ふわってやって、ミミズ、ぶわわわってしたら、ばこ───んってなった。
主、どんどん、強くなる。ミミズも、どんどん、強くなる。
主が、終わったら、次、俺。
魔物になって、飛びかかる。ぐわって、やるけど、ミミズが、ばって、するから、上手くいかない。
全然、勝てない。悔しい。
主も、ミミズも、強い。
俺、もっともっと、頑張る。
特訓、終わったら、狩り。
美味しいもの、たくさん獲ってきて、みんなで、楽しく、食べるんだ。
「うひゃー!風が気持ちいいなー。」
「ワン(うん。)」
主が、背中に乗りたいって言ってたから、一緒に、行く。主乗せるの、嬉しい。
木を避けて、駆ける。
その間も、美味しい匂いを探す。
美味しい匂い、ぽわわ〜〜んする。主には分かんないんだって。いい匂いなのに…。
ごめん、俺にギンヤ語は分からん。って、言ってた。
犬語、分かるのに、変なの。
「ワン(いた。)」「うん?いたって何がああああ*◆$#◇▲*!!?!!!?」
匂い目掛けて、走る。速く、行かないと、逃げられる。狩りは、スピード命。
主、静かになった。俺も、静かにして気配消す。
ジリジリと、近づく。
白い大きな毛玉。
大きな耳が、ある。
お に く
「ミッ?!」「ガウッバゥッ!」
首を爪で、ガッとする。
赤いの、広がる。
足を持って、逆さま、すると、たくさん、赤いの出る。赤いの出すと美味しくなる、主、言ってたから、ちゃんとやる。
主、俺、できたよ。褒めて。
「ワン(主)?」
「……うぷっ、ごめ、ギンヤ、ちょっと、離れててね〜う、」
主、降りた後、木の裏に蹲った。
すっぱい匂い、した。なんだろ?
「ギンヤ、今度からスピード上げる時、一言声かけてくれ…。覚悟決めるから…。」
「ワン(分かった)」
顔色、悪い。
早く帰らなくちゃ。
お肉、これだけだけど、まだ残ってたし、大丈夫だよね。
「おーギンヤ。悪いなぁ、早く帰ってもらっちゃって。」
「ううん。主、体、大丈夫?」
「平気、平気。…まさか乗り物に弱かったのがこんなに足を引っ張るとは…超特急ノワール号でも酔ったし…」
夕飯の後。
寝る前の2時間ぐらいで主、また能力練習。
その間に、色んな、話聞く。
大っきな高い塔。そこから、見える夜景、綺麗。
お空の星の川。アマノガワって言って王子様とお姫様の間に、ある。
お日様。とっても熱くてごうごう燃えてて人、いない。
かれー。野菜とお肉と茶色いるーと真っ白なおこめで出来た、美味しい、ご飯。
全部、全部、主から聞いた。
主の話、キラキラしてる。お宝、いっぱい、いーっぱい、詰まってる。
主は俺たちと、違うのに、普通にしてくれる。
主は人で、俺たちは魔族で、バケモノって言われても、おかしくない。
だけど、主は、俺たちの、姿を見ても、普通だった。
なんで?怖くないの?嫌じゃないの?俺、同じじゃないよ?なんで?
…?違うって言われても、俺こっちの人間じゃねぇしなぁ…ノワールはノワール、コチョウはコチョウ、ギンヤはギンヤ、でいいじゃん。何せ俺、異世界初の会話、蛇とだからな。今更、今更。
主、凄い。
そんな簡単に、割り切れない、普通。
主、ありがとう。
助けてくれて。
側にいてくれて。
名前をくれて。
笑ってくれて。
仲間をくれて。
新しいことをくれて。
想ってくれて。
幸せをくれて、ありがとう。
主、俺、幸せ。
ここにある幸せ、守れるように、頑張る。
だから、たくさん、たくさん、幸せな毎日を、送ろ。
「もう、寝るかぁ、ギンヤ。」「ワン(どうぞ)」
「サンキュー。おやすみ〜ギンヤー。」
「ワンワフン(おやすみ)」
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おまけ3
「うおー、やっぱ大っきい犬に乗って森ん中駆け抜けるとか夢だよな〜。」「ワン(楽しい)?」
「楽しい、楽しい。速いし、脚力が違ーわ。」
「ワン、ワォン(もっと、速く、走る)」
「え?待っ、ギャーーーー!!!!」
「ワフン(すごい)?」
「すご、すごいけど!今俺、スーパーマンみたいになっちゃってるから!足、完全に浮いちゃってるから!というか、手が限か、うぎゃっ」ゴスッガッドシャッ
「ワン(主)?」
ケイはそらをとぶをおぼえた。(自分に大きなダメージを与えるよ!最悪、死ぬよ!)
最後まで読んで頂きありがとうございます(ob''Д''o)b゜+。:.゜アリガ㌧♪゜.:。+゜d(o''Д''do)
次回から新章です!