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上州義理人情伝「アン ころ もち」  作者: 苺鈴


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第36話 アンズとアンリー真剣交際?ー

 僕が、この二人の愛の結晶……?


 なんのことだか、わけわかんないんだけど……



 でも……



 僕を抱き締めてくれてる女の人の細い腕の中はあったかくて、男の人の穏かな声が心地よくて……



 なんだか、このまま……この二人と、ずっと一緒にいたいような………


 

 

「―――アンズぅ~!どうしたのー?」


 アンリに声を掛けられて、僕は我に返った。


「アンズったら、お手洗いに行ったっきり全然戻って来ないから、ボク心配したんだよ~?」


 あぁ…そういえば、トイレ行くって言って保健室から出て来たんだった…。


「ごめん…。」


「別に謝ることないよー。でも、随分遅かったから、もしかしてアンズ、便秘?」


「便秘じゃないよ!」


 僕は、アンリと一緒にいるのが、なんか居たたまれなくなって、逃げ出しただけで…!


「そう?わんこのアンズ(ポメラニアン)がね、お通じが悪い時にはお尻にお浣腸してあげたんだけど?アンズにもしてあげようか?」


 アンリが僕のお尻に浣腸!?


「やっ、やめてよ…!!僕、犬じゃないんだから…!!」


「あはははっ。冗談に決まってるでしょ~?アンズったら、本気にしちゃうなんて可愛い~♡」


 アンリは、ペットをあやすみたいに僕の頭を撫でまわしながら言った。


「あーあ…。アンズがペットのわんこだったら、良いのにねぇ~。そしたら、ボク達、結婚しなくてもずっと一緒のお家で暮らせるのにねぇ~?」


「はぁっ!?僕をペット扱いしないでよ…!!」


 やっぱり…アンリにとって、僕は死んじゃった犬のアンズの代わりでしかないの……?


「だって…アンズはボクに恋人扱いされるの嫌そうだったから……。」


 アンリは、ちょっと寂しそうにボクから視線を逸らして呟いた…。


「アンリ……!僕は……っ。」


 僕は、アンリのことが好きだけど……


「ごめん…。アンズは、ボクのこと女の子だと思ってたんだもんね…。やっぱり、男のボクとは付き合えないよね……。さっき、まりりんから、聞いたんだ…。アンズ、東京にいた時、彼女がいたって……。」


 サクマの野郎―――ッ!!!


「アンリ!僕、その女の子とは中2の時に別れたから!!」


 しかも、そいつは僕と別れて数日でサクマと付き合い始めていた……。


「それも、まりりんから聞いたよ…。やっぱり、アンズは男のボクより、女の子が好きなんだよね…?」


「違うよ!!僕は…今でもアンリのことが一番好きだよ!たしかに、アンリが男だって分かった時は、ちょぴりショックだったけど……。でも…!僕は、アンリが好きだよ…!!」


 アンリは、あの頃から変わらずにずっと僕のことを思っていてくれたんだもん…!


「アンズ…♡!!」


「だから……!そのぉ……っ。ゆっくり、お願い……します…!僕、男と付き合うの初めてだから…っ」


「アンズぅ~♡!?それって、ボクの恋人になってくれるってこと♡!?」


「そうだよ…っ!」


 こうなったら、もう、どうにでもなれだ…!!


 僕は、アンリのことが好きなんだもん…♡


「アンリ、その髪型…すごく可愛いし、似合ってる…っ♡」


 今日のアンリは、綺麗なプラチナブロンドの長い髪を三つ編み左右に編み込んで白いリボンを結んでいる。


 それが、とってもアンリに良く似合っていて、すごく綺麗で可愛くって♡!


 今朝、会った時からずっと気になってたんだ♡!



「アンズ♡!?気づいてくれてたんだ…♡!えへへ…ボク、早起きしてステラにやってもらたんだ♪」


 アンリは、頬を薔薇色に染めながら嬉しそうに微笑んでいる。


「アンズ、ボク頑張って早起きしたから…ご褒美ちょうだいっ♡!」


「えっ?あっ…アンリ…っ!?」


 アンリは、綺麗な細い指先で僕の顎を掴んで引き寄せて……


 アンリの紅い唇と僕の唇が重なって……!



 僕は、アンリと初めてキスをしてしまった……!!!



「―――えへへ♡ アンズの唇って、柔らかいね。」


 本当に軽く触れる程度のキスだったけど……


 僕は、胸がドキドキして、嬉しくって…恥ずかしくって、体中が熱くなってしまって……!!!


「うぅ…っ!ゆっくりって、言ったじゃん…っ!こっ、こんな…廊下で、いきなりキスするなんて…っ!!」


 誰かに見られでもしたら、どうするんだよ…!?


「えぇーっ!?こんなの恋人同士の挨拶みたいなものでしょ♡?」


「だっ、だめ…!学校でキスはダメ…!!というか、人目があるとこは全面禁止で…!!」


「あはははっ!アンズったら、何を恥ずかしがってるのー?」


「恥ずかしいに決まってんじゃん…!僕達、男同士なのに……っ。キスなんて、そんな……破廉恥なことを…!!」


「キスがハレンチって…!?アンズぅ~!キスくらいで恥かしがってるようじゃ、ボク達もっとエッチなことするまでにおじいちゃんになっちゃうよ~?ボク、シワシワのおじいちゃんになったら、チ〇コもシワシワにしなびちゃって、」 


「ア―――ッ!?下ネタも禁止ィーッ!!」


 アンリの口から、そういうこと聞きたくない!!


「アンズって、お上品なんだね?まぁ、いいや!とりあえず、今日は一緒にボクのママにご挨拶しに行こうね♡?」


「えぇっ!?」


「朝、言ったじゃ~ん!アンズとまりりんに、学校終わったらボクんちに遊びに来てって!あっ、そうだ!まりりんに証人になってもらおうよー♪僕とアンズが結婚を前提に真剣交際を始めたって♡!!」


 



 




 


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