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上州義理人情伝「アン ころ もち」  作者: 苺鈴


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第1話 ラブホ密会

ごきげんよう!苺鈴です♡(*^▽^*)


本作は、苺鈴の愛する郷土『前橋市』を舞台にしたお話です♡


 今日は朝から空が一面、灰色の雲で覆われていて、北風が冷たくてものすごく寒かった。


 雪でも降り出しそうな天気だから、僕は早く家に帰りたかった…。


 最近は、頻繁に熊の出没情報も出てるし……


 はぁー…(クソデカため息)

 

 なんで、こんな時にこんな田舎に移り住まなきゃならないんだよぉ……。




 僕は、厄年でもないのにとことんついていなかった。 


 夏休みの家族旅行中に、交通事故に遭って、両親が死んで……孤児になった僕は、群馬のド田舎に住んでる母方のばあちゃんちに引き取られた。


 ばあちゃんが住んでるこの前橋市(まえばしし)は、群馬の県庁所在地でありながら、地味でしょっぼくて…!!交通網も商業施設もガバガバどころかスカスカで…駅前の商店街なんて悲惨なシャッター街でほぼ死に絶えている…。(あくまで個人の感想です)


 ばあちゃんには申し訳ないけど、東京生まれ東京育ちの生粋のシティーボーイの僕、望月(もちづき)杏子(あんず)(16歳)には、大変不便で住みずらい環境だ…。


 んあぁ…!!同じ群馬県内なら、せめて、高崎市(たかさきし)に住みたかった…!!


 高崎市は、前橋市よりもいくぶんか発展的で商業施設も多くて、交通の便も前橋市に比べたら格段に良くて!高崎駅から東京まで新幹線なら約1時間で行けるんだよ!!


 僕は、ここに引っ越してくるまで、高崎市が群馬県の県庁所在地だと思ってたくらいだ!


 というか、もう高崎市が県庁所在地で良くない?



「――ギャハハハハハハッwwww コイツ、マジで泳いでんゾ~wwww」


「真冬に川で泳ぐバカの図wwww」


「東京では流行ってんだるぉおお~?www知らんけどwwww」


 同級生3人組の耳障りな笑い声で僕は、現実に引き戻された。


「ホラホラ~!アンコちゃんwwwこっち向けよ~www」


 3人は、パンツ一枚で真冬の冷たい川の中にいる僕に向かって無遠慮にスマホのカメラを向けながら囃し立てる。


「せっかく撮ってやってんだから、笑えよ!笑えよ~www」

 

「そうだよ!これじゃあ、俺らがイジメてるみたいじゃんwww」


 

 実際、僕はこいつらにいじめられていた…。


 ついこないだ、学校の帰り道で、この3人組が子犬をいじめていたのを止めに入ってから…


 僕は、いじめのターゲットになってしまった…。



 本当に最悪だ…!!



「うっ……ご、ごめん……っぼっ…ぼく…もうっ、むっ、むり…っ!!」


 僕は、寒さで呂律のまわない声で必死に叫んだ。


 恐ろしほどの水の冷たさで、僕の身体は完全に冷え切ってしまって…


 足の感覚がほとんどなくなっていた…


 なんか、ほんとにやばい…!!


 このまま水の中にいたら……


 死ぬ…!!!

  

「あぁ~?なんだってぇ~?聞えねぇ―よwwww」


「何つっ立ってんだよォー?もっと楽しそうに泳げよぉ~wwww」


「いう通りにしねぇと、制服()()()()からなァッ!お前、パンイチで家帰ることになんぞwww」


 前橋の糞ド田舎のガキは、サル以下の知能と倫理観しかないらしい…。


 ちなみに「ぶちゃる」というのは、グンマーの土人の言葉(方言)で「捨てる」という意味だ。


 クソッ…!!



 前橋なんかに来るんじゃなかった……

 


 土地がクソなら、住んでる人間もクソなんだもん……!!!



「ギャハハハハッwww コケたぞ!あいつ、コケてやんの~~wwww」


 ついに、足の感覚が完全になくなって、僕は立ってられなくなって川の中に身を落とした。


 やばい、やばい…!!


 足だけじゃなくて、手も動かない……!!



 僕の身体は、川の中に飲まれていく……!!!


 僕は、なんとか川の中から頭だけ出して、川辺にいる3人を探した。


 助けて!!!


 このままじゃ溺れちゃう!!!!


 3人組は、僕に興味を失ったようで、川辺で各々のスマホを弄っている……。

 

 僕が溺れかけているのに誰一人気づいてすらいない……





 クソォ…ッ!!


 前橋なんか…ッ……前橋なんか、大っ嫌いだぁああああ……!!!




 極寒の川の中で、僕の意識はだんだんと薄れていった……。








 ごめん、ばあちゃん……。



 僕が死んでも悲しまないでね……。


 親父が遺してくれた遺産で穏かな余生を過ごしてね……。

 

 それから……




 あれ……?


 突然、泣いてる女の子の顏が僕の脳裏によぎった…。


 この女の子……誰だっけ……?



 あっ……


 たしか、この子は……ぼくの……初恋………









 

 

☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆






「―――んんぅ………?」



 天から降り注ぐ眩い光で僕は、目を覚ました。


 あぁ……。


 たぶん……ここ、天国だよ。


 

 だって、背中がふかふかのベッドの上に寝てるみたいに心地よくて……


 天井には、きらびやかなクリスタルの付いたシャンデリアが輝いていて……



 ほら、天使がやって来たよ…


 教会とかにある絵画に描かれているような白装束?姿の天使さんが僕のもとへ……


「天…使……さん…?ここ…天国……?」


 僕は、思わず目の前に現れた天使さんに聞いた。


「――はぁ?いや……ここ、ラブホだけど?」


 えぇ…っ?


 天使さんが呆れたような低い声で答えた。


 ラブホって……?


 ラブホテルのこと…!?


 僕は、突拍子もない単語を聞いて飛び起きた!! 


 はっきりとした意識でまじまじと天使さんを見ると…



 天使さんは、どっかでみたことのある男の人(成人)で…


 さっきシャワー浴びたばっかりな感じに白いバスローブを着ていて……



 僕は……なぜかベッドの上に一糸まとわぬ姿で寝ていたぁあああああああ――――――!!??


 どういうこと!?どういうこと!?


 まさか……!?


 フルチンの僕+バスローブ姿の男性+ラブホテル=アッー!!??



 は、まずいですよ…!!!!



「こ…っ!これは、いったい…!?どういうことなんですかぁ~~~!?」 



  








 



 


 

 









  





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