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閑話 バッタリ再会と奏、超暴走


「ん? あっ、君はあの時の!」

「にゃ? ……にゃにゃあ!? サタン様!! お久しぶりですニャ~!」


 クロと別れた後、俺達3人はセーラの出番まで時間がもう少しあるということで出店の方に来ていたのだが、あの時迷惑をかけたにゃん丸の店員さんと、俺達はバッタリ会っていた。まぁにゃん丸も出店してるんだから、当然っちゃ当然か。


「え? なに、創哉。この猫のお姉さん知り合いなの? っていうかめっちゃ可愛い! あのっ、ちょっとモフモフしても良いですかっ!?」

「ちょっ、奏お姉ちゃん! 店員さん仕事中なんだから迷惑だよ!」


 ナイスシンシア! この国、奏が暴走しやすいな~。かなりのケモナーだから、しょうがないけど。完全に見ず知らずの他人なら自粛するんだけど、今回は俺の知り合いだと分かったことで自粛出来なくなってしまったようだ。

 ちなみにランシーヌの時は許可をとるより先にモフモフしてしまったが、アレは限界突破級に可愛かったからのようだ。


「はは、前に話しただろ? ギムリ達と知り合った酒場の店員さんだよ。うちのもんが突然悪いね、また迷惑をかけてしまった」

「いえいえ、大丈夫ですニャ! それより、いらしてたんですニャ~。紫の娘はお子さんですかニャ? 若奥様と家族3人で武闘会の観戦デートとは、素敵ですニャ~!! あれ、でも……鬼の奥様はご一緒じゃないんですかニャ?」


 おっと、そう見えるか。まぁ……亜人は容姿で年齢を判断するのが非常に難しいからな。俺と奏くらいの見た目でも、子供が居ても可笑しくない年齢に見えているのかもしれない。


「はは。いや、この()は俺の(むすめ)じゃないよ。家族ではあるけどね。俺達も出場してるんだ。クロも出てる。あいつは、選手控室に居るよ」

「あっ、そうだったんですニャ~! あっ、じゃあもしかしてさっき……第3予選をしてた銀髪の吸血鬼の人って」

「はは、うん。俺の身内」

「やっぱり~!! 魔力の波長が何となく似てるな~って思って言ってみたんですけど、当たってたニャ~!」


 わーい! と飛び跳ねるのではと思うくらいの勢いで喜ぶ店員さん。

 魔力の波長が似てる……ねぇ。気付いてなかったけど、やっぱ眷属だからってことなのかな。


「あ、店員さん。まだ言ってなかったね。奏とシンシアだ」

「宜しくニャ~、奏、シンシア! あ、そう言えば私もまだ名乗ってなかったですニャ。ミケですニャ!」


 ん~、まんま! 三毛猫的な体毛だからそうだったりしないかな~? なんて思ってたけど、まさか本当にそうだとは……。まぁいいや。


「改めて宜しくな、ミケ」

「宜しくね、ミケ! モフモフして良い?」

「そんな挨拶ついでにやめてくださいよっ!? あ、宜しくお願いしますミケさん」


 なんか、すっかりシンシアが奏に対してツッコミキャラになっとる……。


「にゃ、にゃはは……そんなにしたいなら、ちょっとなら良いですニャ。サタン様にはお世話になりましたしニャ!」


 苦笑しながらミケがモフモフ許可を出す。

 その瞬間!!!


ナデナデスリスリわしわしモフモフすーはーすーはー!!


 恐ろしく速いモフモフ、俺でなきゃ見逃しちゃうね。


「ってそうじゃなーい!! 流石にやり過ぎだアホたれ! ほら行くぞっ!」


 奏め……モフモフまでならまだしも、谷間の毛に顔を突っ込んで深呼吸はやり過ぎだ。後でちょっと注意しとかなきゃ。




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