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第25話 エルフ、オン・ザ・巨鳥 その1

 そういえばここには武器を買いに来たのに、お茶と相談ばかりしている。武器屋ってそういうところだっけ? もしかして買わなさそうだからこういうコースで後から請求されたり⁉︎


「まあ、ここは普通の武器屋というか鍛冶屋なのかな? 喫茶店じゃないからお茶はサービスだよ。」


 ロズウェルさんがまるで見透かしたようにして答えてくれた。エルフの超能力かなんかかな?


「今のは俺でもわかる、エルフにそんなチカラはない」


 ついロズウェルさんを凝視してしまっていたようで、その考えてたこともダリルさんにも分かるほどの顔だったみたい。


 というか鈍感ダリルさんが分かるってのは、逆にわたしの顔をそれだけ見ていたってことで、さては惚れたな? 筋肉は魅力だけど無愛想で思いやりのない男はノーサンキューですよ。


「ぐふぅっ」


 ロズウェルさんから変な声が聞こえた気がする。なぜか涙目で笑顔のロズウェルさんはそれでも素敵エルフ。




「まあ、お前は客で武器を買いに来た。ちゃんと前に飛ばせられる弓を。それを俺が作る、それだけだ」


 つまり、オマエ、ユミ、ホシイ。オレ、ツクル。ということね。意思疎通は完璧の域に来たわ!


 ロズウェルさんは後ろを向いて肩がプルプルしている。トイレかな?


「次はローズティーを頼む」


 ロズウェルは素早く下がりかちゃかちゃと準備する音が聞こえる。てかこの肉だるまさんはいきなりローズティーとか意外性で勝負に出るつもりなのかな? ダメですよ、ギャップ萌えを狙ってもわたしの心は1mmくらいしか動きませんから。美味しいものくれる人だから1mmだけは許しますとも!


 向こうで何かが割れる音がした。




 ローズティーとハニーシロップが出てきて、わたしご機嫌最高潮。


 ロズウェルさんも笑顔で嬉しい。この肉だるまも笑顔になればいいのに。武器を作ってもらうまでに笑顔を見れたらいいな。


「お前は一応狩人なんだよな?」

「そうですよー」


 笑顔で目を見て答える。ダリルさんは笑顔にならない、照れ隠しか。


「ならそうだな、早く弓も欲しいだろうからロズウェルについて行って材料を取ってくるのを手伝ってくれ」

「それは良いし急いでくれるのは嬉しいんだけど、どれくらいの値段になるのかな?」


 最初にここの武器の値段を見て回っていたけど、安いのならともかくさっきの剛弓みたいに家がいくつか建ちそうな値段だと無理だ。足りないのをカラダで払えとか言われても困るし。


「それほどにはならん。材料のほとんどがロズウェルとの採取で賄えるからな。そうだな、手間賃込みでこれくらいか」


 紙に書かれて提示された金額はわたしの持っている弓より少しお高いくらいで、それなら先輩と行った狩りのお駄賃で足りそうだ。


「お前が弓を使えないのは分かったから、これらを持っていけ」


 ゴトッと机に置かれたのは、頭の小さめな1mほどの長さの斧と、50cmくらいの鉈。


「美少女エルフに究極に似合わないモノが出てきたけど、わたしはギャップ狙いはしない正統派なんだよ?」


 心の中では収まらずにとうとう口からこぼれ出てきてしまった。



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