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嫌です。無理です。さようなら ~聖女と呼ばれたけど関わりたくないのです。~  作者: こま
仕方がないからあたしがやる! でも勇者お前は許さない!
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94勇者の仲間セルジオ視点4

「どうしましょう。熱も高いですし、意識もありませんよ」

「ですからこんな森燃やしますしまえばよいではない! このままではカナリアが危ないじゃありませんの!!」


 モンスパルの声にアマンダが声を荒げ始めた。


「だが森を燃やすのは危な過ぎるだろ!」 


 どうしてこいつはこんなに短絡的なんだ。頭が痛い。


 アマンダに負けないようにこちらも声をあげて返すが、アマンダは引き下がろうとしない。


「ならば風ならばよろしいですの?! 丸裸にしてやりますわ!」

「おい、村なんかも飲み込まれてんだぞ。村人まで殺すつもりか!!」

「それくらい避けられますわ!」

「お前が出来たとしても村人からしたら恐怖でしかないわ!」


 それに村ごと入っているなら家とか色々あるだろ。そんな物までは避けられるはずがないとなんで気付かないんだ。


「ならば手加減いたしますわ!」


 森に入ってからカナリアの体調が悪くなっていたから休憩させたが、こちらが予想していた以上に体調が悪かったらしくてすぐさま眠ってしまったと思ったら気付いた時にはかなりの高熱で意識も戻らない。


「ですから許可をしていただける?」


 確かに俺だってカナリアのことは可愛い。可愛いが、ここは俺たちが暮らしていた国ではない。


 勇者の仲間だからといえ俺もこいつも国に仕えている身なのだからもしこの国と揉めることになったら後々面倒臭いのに引こうとしないアマンダの姿にいっそ感心すらするよ。


「それは」

「お話し中のところすみません」

「モンスパルいかがしましたの?」


 どう答えようかと迷いながら口を開いたらモンスパルが間に入ってきた。こいつもアマンダを止めてくれるのか?


「魔獣に囲まれました」

「はあ?!」

「何ですって! 何で早く言わなかったんですの?!」


 慌てて辺りを見れば確かに無数の魔獣。


 この森に入ってからかなりの数の魔獣に出くわしたが、さすがにこの数は多すぎる。


 くそっ! 何でこんなに集まって来るまで気付かなかったんだ!


「モンスパルはカナリアを守れ! アマンダは二人の護衛と俺の後ろを頼む!」

「分かりましたわ」

「怪我しないでくださいまし」

「分かっている」


 こんな時に勇者が居てくれたらと思うが肝心の勇者の姿はまだない。お騒がせ聖女を探しに行ったまま森の中を歩いていたら出くわすだろうと思っていたのに。ついてなさすぎだろう。


「さっさと戻ってこいよ」


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