表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嫌です。無理です。さようなら ~聖女と呼ばれたけど関わりたくないのです。~  作者: こま
仕方がないからあたしがやる! でも勇者お前は許さない!
74/431

74ノヴァ視点

「あれ? トール様は?」

「あたくしは見ていませんわ」


 おかしいな。リュリュのところに行くって言ってたからてっきりこっちで一緒に飯でも食っているかと思ったのに。いないのか。


 アマンダと喋っていたら神官と騎士の二人が立ち上がって行ってしまった。


「邪魔しちまったか?」

「違いますわ。彼らには用があっただけですから気にする必要はありません」


 アマンダは独特な言葉遣いで気の強さならリュリュに負けないんだが、俺は嫌いではないので勇者一行の中でならこいつとならわりと喋れる。


「そうか」


 じゃあ、気にする必要はないな。それにしても、トール様はどこに行ったんだ? トール様にそろそろ薬飲ませないとクミンが怒ってくるからな。あいつ怒らせたら面倒なんだよな。


「あ、あの……」


 カナリア。勇者の仲間でいつもおどおどしたようにアマンダの後ろに隠れてる女の子だけど何か好きになれなくてトール様もクミンやシルシュも相手にしてないから別に俺が嫌いでもいいかなって思っている子だ。


 今も俺がいるのが嫌なのか何度もこちらを見てくるからアマンダにリュリュの居場所だけでも聞こうかと思ってたけど、こうも邪険に扱われるとなぁ。


「じゃあ、俺は行くんで」

「あら、そうですの?」

「ああ、トール様探すんだったらリュリュ探した方が早いから」


 リュリュはこいつらのこと嫌って大概離れた場所にいるけど、こいつら側から声を掛けに行くこともあるけど、大概声を荒げて、俺らってかトール様のとこに来てる。


 あの二人両方ともはっきり言わないけど、かなりいい雰囲気だよな。ちょうどいい当て馬になりそうな勇者もいるし。いつくっついてもいい感じなんだよな。俺もちょっかいかけてみるか? いや、リュリュの性格を考えるとちょっかいかけすぎるど怒ってきそうだからここは見守っとくべきか。


 じゃあなとアマンダに声を掛けてから離れる。


 カナリアのあれ計算なのかね? 計算だとしたら怖いし、計算じゃなくても鬱陶しいわ。


 何でアマンダはあれが平気なんだろ。同性だから? 今度聞いてみるか。


「はっ?! 聖女がどっか消えたですって?!」

「?!」


 な、何だ? いきなりアマンダが声を荒げるからびっくりして振り返ると他の客もちらほらとアマンダたちを見ていたので二人のところに戻る。 


「どうした? お前たちが騒ぐから他の客が気にしているぞ」

「え? ああ、申し訳ありませんわ」


 アマンダに声を掛けるとアマンダはまわりを見回すと何人かの人はこちらから視線を反らした。それでも視線をこっちにやる奴には俺が睨み付ければそそくさと視線を反らした。


「あたしのせいなんです。リュリュさんに酷いこと言っちゃって……」

「何を言ったのか分かりませんが、それは後で謝ればいいのですから今は聖女を探すべきですわ」


 さっきより声を落としたアマンダはリュリュを探すべきだと言うが、あいつはは隙あらばこいつらから逃げようとしていたからなぁ。


「シルシュとクミンにも言ってくる。さっきの奴らにはお前から言っといてくれ」


 トール様を探しに来たってのに。リュリュは世話がかかるな。


「それが……」

「何だ?」


 アマンダ曰くあいつらは所用がありしばらくは離れて行動するらしい。


 呼び戻せば? と思ったがどうやら魔法を使っての移動のためにどうしようもないとのこと。


「なら、お前ら二人も探せ……ああ、どっちかがここに残って連絡役してくれ。見つからなくても定期的に戻ってくるから」

「は、はい!」

「それでいいな」

「ええ、あたくしもセルジオとモンスパルが戻れないかやれるだけのことは致しますわ……クロッチェもそろそろ合流出来るはずですから」


 クロッチェ? ああ、そういえば勇者にはまだもう一人仲間が居るんだっけか。そいつも探してくれるのならありがたいが、そいつが来るまでに見つかるんじゃないのか?


 まあ、どっちでもいいが俺らはトール様も探さないといけないんだがなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ