56 魔族視点2
「本当に人間たちが他のも持っているのだろうな?」
「さあ? でもあの人間たちだとて魔王様の力のカケラを4つも持っていたぞ。それならば他の力のカケラだとて人間たちが持っていたとしてもおかしくはないだろう」
「そうだが……」
あの人間たちは魔王様のカケラをどこかへと持って行くつもりだったのか殺してしまったから情報は得られなかったが生かしておけばよかったかと少々悔やんでしまったが、殺してしまったものは仕方ない。
後いくつあるとか封印されている場所を聞けなかったのは惜しかった。
あの人間たちに出くわしたのは運がよかった。
魔王様復活のために活動していた仲間の一部と連絡が取れなくなってしまい捜索をしていたが見つからずに逃走でもしたのでは? と噂が立った。
裏切り者は死のみ。
逃げた奴らを探している時に出くわした。
何か喚いていたような気もしたが、それよりも奴らが持っていたものの方が重要だったからな。
こうして人間共の街を破壊していけば魔王様の力のカケラを手に入れることが魔王様を復活させることが出来るやもしれない。
そうなれば我らの暮らしはもっとよくなるはずだ。
その未来のために今はカケラ探しをやらなければならない。
ここ以外にも仲間たちが魔王様の力のカケラを求めて他の街を今頃襲っているはずだ。
あちらは今頃どうなっているのか。
「それにしてもここの人間たちは抵抗が少々激しいな」
「全面降伏でもすれば命だけは助けてやるかもしれないのにな」
「はは無理だろ」
言ってる側からどんどん倒れてゆく人間たちの姿はまるで人形のようだ。
「勇者は来ないのだろうな?」
「大丈夫だろ。他の奴らがあいつらを見張っているはずだ。来ていたら報告がある」
「そうだったか。ならば安心だな。それと、魔王様の力のカケラの残りはまだ見つかってないのか?」
「人間たちが抵抗するから中々」
「ここになければどうするんだ?」
「そりゃ他の街も襲うだけだろ」
勇者が居ないのならこちらのものだ。
仲間たちと笑いながらふと妙案が浮かぶ。
徹底的に街を破壊し尽くしてから探した方が早い気がしてきた。
仲間たちにそれを伝えると全員が賛同した。
「全ては魔王様のために!!!!」




