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嫌です。無理です。さようなら ~聖女と呼ばれたけど関わりたくないのです。~  作者: こま
なんかどんどん巻き込まれてってる気がするんですが
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 念のためにと引きこもって1ヶ月が過ぎた。


 これだけ引きこもってれば、とっくに勇者たちはどっかに行ってしまったでしょ。


 ウキウキしながら宿を出る。


 この1ヶ月の間ここに住むか移動するかで散々迷ってちょこっとだけ移動することにした。


 ほら、トールたちに旅に出るって言って出てきたのに全く移動してないなんて知られたら恥ずかしくて顔を見られたくないんだもの仕方ない。


 次の行き先はこの1ヶ月じっくり考えてここよりいくつか離れた町の温泉街に。


 ほら、やっぱり元は日本人だから温泉があると言われたら入りたくなるじゃん。


 その後は今後のことも考えて元の大陸に戻ることも考えたが、それはまだいい。


 どこか誰も来なさそうな山奥で薬草でも作って、麓の町にでも売るような生活でもしようかなって考えてる。


 トールからもらった報酬はまだたっぷりとあるけど、1ヶ月も引きこもってたから宿代と食料もかなり買い込んじゃって今後を考えると増やしておいた方がいいからね。


「あ、あの馬車かな」


 乗り合い馬車の馭者に声を掛けてから幌馬車の中に入る。


 中は10人以上が座れそうなぐらい広く、あたしの他に2人しか居ない。


 先に乗ってた人たちに軽く声を掛けてから角の席に座る。


 乗り合いだからあんまり期待してなかったけど、やっぱり硬い。


 くまのぬいぐるみだと目立つから買った大きめの鞄から出すと見せかけてぬいぐるみの背中からクッションを取り出してそれに座る。


 うん。やっぱりあった方が楽だ。


 さて、再び1人旅を満喫するとしますか。


「あ、雪!」


 もうそんな時期なんだ。


 あっちの大陸より雪が降るのが早いって聞いてたけど、確かに早い。


 もらった服の中に冬服があったけど、乗り合い馬車に乗っている人たちの服と比べると綺麗過ぎる?


 別の服買った方がよかったかな? でも、出費が気になる。お金はあるけど計画的に行った方がいいかも。


 どこかで降りて薬草を量産したいところだ。


 そんなことを考えながらガタガタと走る馬車の震動が心地よくて眠くなってきちゃった。


 今は他に乗っている人が2人だけだけど、後から人が増えるかもしれないからうかうかと寝られないのにどうしようか。


 ああ、そういえば忘れてたけど玲琴様のお兄さんから渡された魔王の力のカケラとあたしが知らず知らずの内に集めてしまったカケラをどうしようか。


 このまま持っててもよくないだろうけど、その辺に捨てて行くのももっと悪いわよね。


 教会とかで引き取ってくれないかしら?


 この国には教会はあったっけ? 宗教が違うからやっぱり育った国まで戻ってどこかの教会に預けた方がいいかな?


 いや、あの大陸ならどこにでも教会はあったはずだ。


「そうだ! 勇者がいた! ……あ、すみません」


 いきなり立ち上がって叫んだから同乗者から胡乱げな目を向けられてしまっていたたまれない。


 軽く頭を下げてから座り直す。しばらくは大人しくしていよう。


 だけど、勇者に魔王の力のカケラを押し付けるのはいい案じゃない?


 ラノスだったわよね? あいつ魔王がどうのこうのとうるさかったし、この大陸に今居るんだから勇者にあたしってバレないように押し付けなくちゃ。


 勇者の仲間に出くわした時に押し付けられなかったのは痛いけど、あんなに目立つ集団なんだものすぐに見つかるわ。


 そうと決まったら次で降りて情報を集めなくちゃ。


ブクマ、評価、いいねありがとうございます(。・x・)ゞ♪

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