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嫌です。無理です。さようなら ~聖女と呼ばれたけど関わりたくないのです。~  作者: こま
なんかどんどん巻き込まれてってる気がするんですが
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 それからは早かった。


 烏梅様と玲琴様に知られると騒がしくなってしまうからと行ってから二人にはお知らせして欲しいとお願いしたらトールたちにささやかにお別れ会をしてもらった。


 別によかったのに、でも、嬉しかったから存分に楽しませてもらった。


「もし、辛いことがあればすぐに俺らを頼れよ」

「うん」

「もうここはリュリュの家だからね」

「ありがとう」

「絶対に戻って来てくださいね」

「そうだね」

「お元気で」

「みんなもね」


 1人1人に声を掛けて夜の内にトールの家を出た。


 もしかしたら烏梅様たちはあたしが出たことを知っていらっしゃるのかもしれないけど、止められないってことは出て行ってもいいってことよね。


 もしかしたら聖女のお役目で出て行ったって思っているかも。実際は逃げ回ってるだけのクズ人間なんですけどね。


 さて、どこに行こう。


 とりあえず、カツラを買わないとなぁ。やっぱりこの国に合わせた黒髪よね。今の髪色気に入ってたのにどうして前世と同じ髪色にしなくちゃいけないのよ。面倒臭いなぁ。


「でも、この色だと目立つのよね」


 道中でも散々注意されたし、じろじろ見られるのも嫌だ。


 それに隠すにしたってずっとフード被っているのも視界が悪くなるから嫌なのよ。


 別の大陸に行けば気にならなくなるのかもしれないけど、あたしはまだこの大陸に居るつもりだから目立つ行動は控えておいた方がいい。


 伸びて来た髪をもう一度切ったところでこの国じゃ大した変装でもなんでもないだろうし。


「カツラ屋さんってどこだろ」


 さっさと買ってどこに行こうかな。




◇◇◇◇◇◇




 黒髪のカツラを買った。


 髪の長さは耳の後ろぐらいのショートと腰辺りのロングの二種類。用途に合わせて使い分ければいいかなと思って2つも買っちゃった。


 報酬ももらって懐が潤ってたってのもあるし。


 他にもカラフルなカツラがあって見ていて楽しかったけど、今日は黒だけ。欲しくなったら別のところで買えばいいんだし。


 ついでにカツラを被るんだからってようやく伸びてきた髪を切ってまたショートにしちゃった。


 これなら被る時まとめなくて済むし乾かすのも時間の節約になってめっちゃ楽になった。


 急ぐ旅でもないんだし、ゆっくりと観光しながら行こうかな? とまだ呑気にトールの家の近くをうろうろしてる時にそれは耳に入った。


「おい、勇者が来てるんだって!」

「何ですって!」


 どういうことよ!! 何でこんなところにまであいつらが来るのよ!

ブクマ、評価、いいねありがとうございます(。・x・)ゞ♪

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