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嫌です。無理です。さようなら ~聖女と呼ばれたけど関わりたくないのです。~  作者: こま
仕方がないからあたしがやる! でも勇者お前は許さない!
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 川を越えたり、崖になっているところを登ったりとしながら移動を続けていると途中で捨てられた村もあった。


 その村の建物には太くて長い蔦がいたるところに這っていて村が捨てられてからかなりの時間が経ってるみたいだったし、使えそうな場所もなかったからとりあえずそこで一泊だけして移動した。


 中々誰にも出くわさないし、シルシェさんが言っていた後をつけてくる人だかなんだかもつかず離れずなんだそう。


 あたしはその辺のことは全く分からないけど姿すら見てないので、本当に居るのかしら? 


 シルシェさんとクミンさんに出会ってから3日も経ってる。その間に他の人たちに出会うことはなかった。


 森に入ってから勇者の仲間たちやノヴァに会えたことの方が奇跡だったんじゃないのって気になってきたくらいだわ。


 クミンさんの作ってくれる料理はどれもおいしかったし、夜もシルシェさんが見張りをしてくれたお陰で安心して眠れるのでこの二人とは離れたくない。


「わっ!」


 森の中を移動しているとすごく大きな木に出くわした。


「これはすごいですね」

「確かにな」


 二人が話している横で確かにとあたしも頷く。


 数人で囲んだとしてもまだ幹の太さは足りないだろう。多分この森が出来る前から生えている木なんかじゃないかと思う。


「リュリュ今日はここで野営にしましょう」

「あ、分かりました」


 少し保存食を出して野菜とかは異能を使って育てクミンさんに渡すとあっという間においしい料理に変えてくれる。


 ずっとこのままでもいいけど、森の中をさ迷い続けるのは疲れるから嫌だ。


 そろそろ勇者たちがこの森のことを解決して森から出られるんじゃないかって期待してみるけど、あたしたちがまださ迷っているってことは解決していないってことなのよね。


 どうやってこの森を出られるようになるんだろ。


 悩んだところで答えが出る訳じゃないしクミンさんの料理はおいしい。


「ん?」

「あれ?」

「何か聞こえませんか?」


 何か地響きのような音がすると三人で顔を見合せいたらどんどん揺れ始めて立ってられないというか地震?!


「うわっ!」

「落ち着けじっとしてるんだ!」


 落ち着けって言われても。持ってたお皿を落としてしまって割れて危ないのに揺れ続ける地面に地面に這いつくばる。


 断続的に続く揺れに早く終わってくれと祈っていると視界の端。森の中の地面がひび割れてきていることに気付いた。


「シルシェさん、クミンさんあれ!」


 あそこがこの揺れの発生源なのか地震のせいで崩れ掛けているところを教えると二人も危ないと思ったのかずりずりと後退を始めた。


 そうやっていつまで揺れるのか分からない場所でじっと割れ始めた場所を見ていると勢いよく地面が盛り上がったと思ったらそのまま土が飛び散り中からはクロッチェと見た時の龍みたいな魔獣をさらに大きくしたような魔獣がわらわらと現れた。

 

「嘘でしょ」 

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