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関西弁の歯がないおじさん。 

作者: 七瀬




___僕の友達は、よく人に変わっていると言われる。

僕自身が、変わっているからそういう人達が僕の周りに

集まるのかもしれない。



男性なのに、女性が着そうな服が好きな男の子。

僕の母親ぐらいの女性は、バリバリのロッカーだったり。

ガタイのイイ男性なのに、几帳面で刺繡が好きな子だったり。

見た目は、大人しそうな女の子に見えるのに、男好きだったり。

___いろんな人がいるよ。


___その中でも、僕と一番仲がいい人が、、、?

関西弁で喋って、歯がないおじさん。


おじさんは、歯がないからカタい食べ物は食べれられないんだよ。

それに、喋っててもフガフガして何を言っているのか?

さっぱり、分からないんだ!


___しかも? 関西弁だしね。

おじさんは、寒いと、、、?


自動販売機と自動販売機の間に入って、温まってるんだって!


___僕と以前、待ち合わせをした時もそうだったよ。


『___ねえねえ、そこで何してるんだよ、おじさん?』

『・・・あぁ~温まってるんや~ええやろ~お前もするか~』

『___いやいや? いいよ! 早く、行こうよおじさん!』

『___あぁ!』




・・・僕は、ただただ変わってるな~と思っているんだけど。

関西の人たちは、そういう人達の免疫力があるのか?

日常的にある事だと思ってるみたいだ。



___誰も? こんなおじさんを見て、何も言わないし!

見えているのか? 無視されているのか? たまに揶揄う人はいるけど?

笑いで終わり。



___なんか? 別世界に来たみたいだよ。

これが! 異様な事だと誰も思ってないみたいなんだ。


まあ、このおじさん以外にもインパクト強めな人たちがわんさかいるけど。

免疫力って凄いね!


昼間っから、公園で缶ビール片手にグビグビ飲んで酔っぱらって

寝ているおじさん達がいっぱいいるんだよ。


みんな、自由気ままに生活しているのか?

___しかも? おじさんみたいに歯がない人たちがいっぱいいるんだ!


興味深いところだよね?

___関西というところは?



___僕がおじさんに、何処に行きたいと聞くと?

おじさんは迷わず、こう言ったんだよ!


『___マルチカがええな~』

『___えぇ!? マルチカって!?』

『___激安スーパーや~安いお酒が買えるんやでぇ~』

『___えぇ!? またお酒?』

『お酒は、水みたいなモンなんや~』

『・・・・・・』

『さあ~行こうか~! 十急君!』

『・・・まあ、いいけど。』



___そのスーパーは、バスを乗って15分のところにあったんだ!

僕は、【バス代の方が高くついてんじゃないの?】と思いながら。


___お店に入ると?

流石、おじさんが言っていただけの事があると思ったよ。


間違いなく安い!!!

缶ビールが30円とか? きゅうり1本10円とか?

___激安過ぎでしょ~!


___おじさんは、真っ先にお酒コーナーへ。


『なあ、十急? お前、今どれぐらい持ってんねん?』

『___えぇ!?』

『お金やぁ~! 幾らあるねん?』

『5000円ぐらいはあるかな?』

『じゃあ~この缶ビールを10本買うて~! それとおつまみにこれと!

これと、これもええな~』

『___おじさんは、』

『___全部で、500円もせーへんて! ええやろう?』

『___まあ、いいけど。』

『カゴに入れるでぇ~』

『___あぁ、』



___カゴに商品をいっぱい入れてレジに持っていくと?

おじさんの言った通り。


『___全部で、398円になります。』

『___安ッ!?』

『そうやろ~アハハハ~~~』



___缶ビールやらを入れた、ビニール袋を持って公園に。


『さあ~飲むでぇ~十急、乾杯や~』

【乾杯ーーー!!!】



___昼間っから、僕はおじさんと安いお酒を飲んで酔っ払っていた。

でもさ~僕はこういうの嫌いじゃないんだよね!


___だから、おじさんの事も好きなんだ。

【昼間っから、平日に公園で酔っ払う人生もいいもんだ!】






最後までお読みいただきありがとうございます。

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