【漫才】 「ヒーローになりたい」
短編投稿二作目です、よろしくお願いいたします。
二人 「どうもー」
ボケ 「突然だけど、俺、ヒーローになりたいんだ。」
ツッコミ 「ホントにいきなりだな、え?ヒーローってどういうことだ?」
ボケ 「今はチョット落ち着いちゃったけど、ご当地ヒーローってあったじゃない。」
ツッコミ 「あったあった、市役所とかの広報がやっていたやつとか、そういえば最近見なくなったねー。」
ボケ 「今だと戦国武将隊とかが有名だけど。」
ツッコミ 「じゃあ戦国武将をやればいいじゃない。」
ボケ 「戦国武将って、マイナーな奴でも結構人物像とか掘り下げられててさー、迂闊にやっちゃうとイメージ壊しちゃいそうで。」
ツッコミ 「イメージを壊すと、武将マニアとかに怒られそうだもんな。」
ボケ 「その点、架空のヒーローならこっちがオリジナルだから、文句を言われることもないだろ?」
ツッコミ 「なるほど、確かに」
ボケ 「で、俺が考えたヒーローを今からやってみるから、お前悪役をやってくんない?」
ツッコミ 「面白そうだな、いっちょうやってみるか。」
以降ボケがヒーロー役 (ヒ)ツッコミが悪役 (悪)とヒロイン(姫)をやります
ツッコミ 「(悪)フハハハハ、この娘を助けたければ、身代金を用意しろ!」
ツッコミ 「(姫)キャー、誰か助けて-。」
ボケ 「(ヒ)待てい!この俺がお前を倒す!」
ツッコミ 「(悪)な、何者だ!」
ボケ 「(ヒ)正義のヒーロー、人呼んで『チェックメイト』だ!」
ツッコミ 「何かそれっぽい名前、名前の意味とかあるの?」
ボケ 「おう!こいつの名前は訳すと『詰み』って意味だ。」
ツッコミ 「いいねえ!悪事は全て止めるって感じ?」
ボケ 「まあ、そんな所」
ツッコミ 「じゃあ続きやるか、(悪)チェ、チェックメイトだと?生意気な、いけ!戦闘員達!やつを始末しろ!」
以降ツッコミ追加役、戦闘員(戦)
ツッコミ 「(戦)イーッ!」
ボケ 「(ヒ)出たな戦闘員!俺が相手だ!」
ボケ 「ドカバキドカバキゴス!」
戦闘員退場
ツッコミ 「効果音を口で言うのかよ!まあいいや…(悪)お、おのれチェックメイト!こうなれば、俺が直々に相手をしてやる!」
ボケ 「(ヒ)出たな、アクダイ・カーン!」
ツッコミ 「あ、ちょ、ちょっといい?こいつそんな名前だったの?」
ボケ 「ごめん、言うの忘れてた。」
ツッコミ 「そこ大事だから!まあいいや、気を取り直して。」
ツッコミ 「(悪)さあ、いざ尋常に勝負だ!」
ボケ 「(ヒ)望むところだ!いでよ!棒銀ブレード!」
ツッコミ 「ちょっといいか? え? いきなり将棋! チェックメイトっていうから普通はチェスじゃないの!?」
ボケ 「なんか語呂が良かったから」
ツッコミ 「いやいやいや!ふつうチェスがモチーフならルークシールド!とかビショップソード!とかじゃないの?」
ボケ 「それ、採用。」
ツッコミ 「思いつかなかったのかよ! まあいいや、じゃあさっきのはどうする?」
ボケ 「なんたらソードで」
ツッコミ 「短いんだから覚えろよ! …じゃあ続きやるぞ?」
ボケ 「おーけー」
ツッコミ 「(悪)さあ、勝負だ! チェックメイト!」
ボケ 「(ヒ)いでよ!ビショップソード! この正義の剣でお前を倒す!」
ツッコミ 「いいねえ! いいねえ! 何かそれっぽい、で悪役には武器とかあるの?」
ボケ 「無いよ」
ツッコミ 「ないのかよ! え? そうすると悪役、結構不利なんだけど。」
ボケ 「悪役が有利になったら面白くないじゃん。」
ツッコミ 「いや、まあそうだけど。」
ボケ 「わかった、じゃあ武器を使わない勝負にすればいいや。」
ツッコミ 「え? 武器を使わないの? 具体的には?」
ボケ 「将棋で決着をつける」
ツッコミ 「地味だなおい! しかもまた将棋に戻ってるし!そこはチェスだろ!?」
ボケ 「俺チェスのルール知らないし。」
ツッコミ 「知らないのかよ! ああ、もうじゃあ将棋でいいや! で、これどれくらいかかるの?」
ボケ 「相手の強さにもよるけど1時間くらい?」
ツッコミ 「長いよ! 30分番組だと終わっちゃうよ!」
ボケ 「短いやつならいいのか?」
ツッコミ 「そりゃあ、早い方がいいじゃない。」
ボケ 「じゃ9マス将棋で。」
ツッコミ 「チェスは知らないのにそっちは知っているのかよ! あれ?でもこれって一人用じゃなかったか?」
ボケ 「だから悪役が駒の配置を決めて、ヒーローがそれを解く。」
ツッコミ 「地味な画だなおい! まあいいや…じゃあそれでいこう。」
ボケ 「(ヒ)どんな問題も、俺が解いて見せる!」
ツッコミ 「(悪)フン、それはどうかな?まずは、この配置だ!」
ボケ 「(ヒ)こ、これは・・・参りました。」
ツッコミ 「いや、負けてどうするんだよ!もういいよ!」
二人 「どうも、ありがとうございましたー。」
今回は短くまとまりました。