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機神戦記(仮題)  作者: 木揚 清水市余
第1章 蕎麦か饂飩か拉麺か
7/7

一章 6

お待たせ致しました‼️やっと投稿再開……。(泣)

拙作ですがお楽しみ頂けると幸いです。それでわはじまりはじまりィ♪


side;南雲 壮一(AM6:30)


「……腹へったな……。」


昨晩、日付が変わるまで『夜間特別戦闘訓練』で、人外じじい相手に訓練と言う名の『地獄めぐり』に付き合わされた俺は、基地内の自室に戻ると同時に食事もとらずに眠ってしまった為、ベットの上でそう呟く。………正直、五体満足な状態で朝日を拝める事がこんなに素晴らしい事とは思わず、泣きそうになる。


「覚えてろよ、あのクソジジイ……。」


そうぼやきつつ、ベッドから降りてみてふと気付いた、


「体の調子が良いっ!?……なんで?」


昨日、DMで戦闘したり獅郎じーちゃんの訓練で何度もボコボコにされたのに、外傷や筋肉痛が全くない!…ってか、むしろ昨日と比べて『身体の基本スペック』が異常に高くなっている事に気付いた。


「昨日のDMを起動させたのが原因?………後で伯狼にでも聞いてみるか。」


目線は昨日と変わらないから身長は多分170㎝くらいで体型もいつも通り、洗面がてら顔も鏡で確認したけど、黒髪短髪で瞳の色も黒で特に変わったところはない。


「朝メシ食ってから考えるか……。」


部屋から出て食堂に向かうと、


「おはよう、そーちゃん♪相変わらず早起きさんだね。」


絵莉に声を掛けられる。朝食後、すぐに機体整備に行くようで、身支度をきっちり済ませている。


「おうっ、おはようさん。絵莉も今からメシか?」


「そだよー。久しぶりに一緒に朝ごはん食べよう♪」


とのこと。絵莉は、トーストにハムエッグとサラダ、オレンジジュース。俺はご飯、明太子に焼き鮭、うどんと腹持ち重視の朝食をえらび、向かい合って席に座る。


「「いただきまーす!」」


おたがいの朝食を食べつつ絵莉に起床時感じた違和感について話を聞く。


「昨日、獅郎おじいちゃんにも言われたんだけどね、元々DC適合者は一般人と比べると『心力』の量が桁違いに多いんだけど、適合するDCに触れた際にDMや『アマノイワト』を十全に扱えるように『心力』の出力制御リミッターが全開放されるらしくて、その時に自身の身体も開放された『心力』に耐えられる様に強化されるんだって。」


………それでもまともに戦闘にならず、きっちり孫をボコボコに出来る獅郎じーちゃんの『人外』(ばけもの)ぶりに恐ろしいモノを感じつつ、食後の番茶を飲んでいると、絵莉が話を続けていく。


「それで、今日からは新設DMT部隊のパイロット候補生達もこの基地に配属だから、ここも騒がしくなるね♪」


との事で、騒がしくなる前に伯狼と話をしたいと思い、絵莉と一緒に格納庫へと向かう。


格納庫内で新型DMTと共に並べてある『毘沙門天』の操縦席に入り、モニターを起動させ伯狼を呼び出す。


『おはようございます、壮一様。』


恭しく一礼して挨拶する伯狼に昨晩の事を謝罪して、実際に[神将]級のDMとの戦闘で感じたことを聞いてみる、


『DC、DMに関しては当機と『バサラ』殿との性能的差異はほぼない状態で、神力及び心力の総量については、我々が勝っていたと思われます…………ただ、………正直に申し上げますと、人機共に『戦闘経験』と『技術』に大きな差が有ると愚考致しました。』


だよなあ~、[四天王]級の機体とは言えDMの出力と心力の量の多さに任せたゴリ押しだけで勝てるほど『義足の闘神』の戦闘経験や技術は甘くないか……。だからと言って仕方ないとは思わない。こんな状況は実戦でも起こり得る事だし、『本物の殺しあい』の中に放り込まれる前に獅郎じーちゃんがつくってくれた機会(チャンス)を最大限に生かす為、俺は思考を加速させていく。


「俺も伯狼の意見に同意する。だからこそこれから俺達は如何にして『毘沙門天』を強くしていくかを全員で考えていくべきだと思うんだ。絵莉、伯狼、さくらに白丸、誰からでも良いから感じたことを教えてくれないか?」


そう皆に伝えて議論を促すと、それぞれが自分の考えを伝えていき、チーム『毘沙門天』としての行動方針が形成されていく。1時間ほど話し合い、それぞれの行動方針が決まった頃、桜花が『毘沙門天』の操縦席へと戻ってくる。


「ミーティングとやらは終わったかぇ?」


桜花は、朝食後に別件で調べたい事があるとの事だったので、朝から別行動をとっていた。


「そっちは調べものは終わった?」


「うむ、一段落したのでな。」 


との事で、詳しく話を聞こうとした時、間もなく新設部隊の隊員を乗せた輸送機が到着するとのアナウンスがあり、俺と絵莉は顔合わせの為ブリーフィングルームへ向かうようにとの事だったので、移動をはじめるのであった。

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