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機神戦記(仮題)  作者: 木揚 清水市余
第1章 蕎麦か饂飩か拉麺か
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第1章 2

いよいよ、主人公の乗機登場!!そして、あらたなるじい様も登場!!ヒロインの登場はいつの日か…………(泣)。拙作ですが、読んで頂けますと幸いです!!それでは、始まり始まり~~~♪


 准将閣下の衝撃報告からなんとか復帰した俺は現在、DMおよびDMTが整備されている格納庫にきており、整備班への挨拶回りを行っていた。(ちなみに手土産は地元の銘菓、○多○おり○んと地酒)


「わざわざ手土産持参とはありがてぇ!…何っ?……じいさんに持っていくよう頼まれた?…………………やーっと来やがったか壮一よぅ!!」


まぁ、シジイの手土産チョイスを聞いた時から疑ってましたけど、やっぱりあんたか!!と、思わず突っ込みたくなる人物がそこには居た。

決して高くはない身長ながら、日々の作業で鍛え抜かれた身体は鋼の如く、見た目まるっきり、ドワーフなひげ面おやじである。


「お久しぶりです、中山 重吉整備班長殿!南雲 壮一伍長、着任のご挨拶に伺いました!!」


……(相変わらず70手前の肉体じゃねえだろ!うちの爺さんも大概だけど、類は友を呼ぶ物なんだろうね…。)不老とでも言うのだろうか、中山班長の風貌はどうみても50歳位にしか見えない。


「よせやい、呼び方もいつも通り『おやっさん』か『とっつぁん』でいい!お前さんにかしこまられると調子がくるっちまうわ!!普段通りにしてな。」


とのことで、しゃべり方を素に戻す。


「へーい、了解。」


我が家の爺さまこと、南雲(なぐも) 獅郎(しろう)の呑み友達兼、機械整備の達人(整備兵の間では『DM整備の神様』と呼ばれ崇められてる。)なお隣さんで、俺のバイクなんかもよく整備してくれた第二のじいちゃん(と言うと本人は照れて悪態をつくが……。)とも呼べる存在だ。


「ちょうどいいタイミングで素体(アーキテクト)の組み上げもおわったし、早速DCの接続を始めたいんだか、今からでもいけるか?」


「了解。おやっさんならそう言うと思って着替えておいた。」


「わかってんじゃねぇか!流石だな。………………よしっ。こっちの準備も済んだし、さっさとはじめちまうぞっ!!」


おやっさんに連れられ移動したハンガーには、外装を装着して訓練用の武器を装備したDMT数機と共に、外装を装着されていない骨組みだけの巨人が1機だけ膝立ちの状態で置かれており、おもむろに、おやっさんが説明をはじめる。


「こいつが先の大戦の際、天将級のDM専用に開発された素体の最後の1体だ。何せ俺っちの師匠が造り上げた最後の作品だからな、調整も完璧に仕上げてやったぜ。後はDCを接続すれば完成だ。」


おいっ、ちょっと待て!


「……完成って、外装はどうすんのさ!さすがにこの状態では即死確定じゃねえの!?」


おやっさんはにやりと笑みをうかべて、


「とりあえず、言われたとーりやってみな♪なーに、すぐに分かる!」


と、サムズアップを決め込んでいる。


(ホントに大丈夫だろうな!?死んじまったら恨むぜまったく……。)


覚悟を決めて操縦席に入ると、バイクのように跨がって座るタイプの操縦席になっており、通常燃料タンクがある所には小さな穴が1箇所だけ空いていた。多分ここにDCを差し込むのだろうと予想して差し込んでみる。DCは形状が研磨されたダイヤモンドに酷似しており、小さな穴にピタリと納まると、はね上げられていたフタが閉められる。それとほぼ同時に目の前のコンソール画面が点灯していき、音声ガイダンスが流れはじめる。


『DCの解析開始………………………オリジナルコア[毘沙門天]と確定、搭乗者との適合…………………確認。これより起動シークエンスをスタート。[神力]により外部装甲生成を開始。』


合成音声のアナウンスが終わると同時に素体の全身から青い燐光が放たれ、全身を包み込むと、『繭』状に広がっていき、操縦席内部も同様に青い光で満たされ、思わず目を閉じる。


20秒程してから目を開くと、赤茶けていてフラットだった素体は、青と白の装甲を身に纏う四天王級DM『毘沙門天』へと変化していたのであった。





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