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機神戦記(仮題)  作者: 木揚 清水市余
第1章 蕎麦か饂飩か拉麺か
1/7

プロローグ

初投稿、処女作になります(ガクブル……)

不定期更新になりますが宜しくお願い致します‼️


基本、ロボットアクション系のお話にしていこうと思っておりますので、宜しくです。

 ~プロローグ~


side:???


『………戦闘………終結?』


己の口から吐き出された言葉に驚きつつも体は反射的に乗機の戦闘体制を第二種警戒体制に移行。不測の事態にも即応できるよう最低限の監視体制をとる為、空中にて乗機を静止後、『旗艦』の艦橋へ情報の確認を行うと、いつもの通信士官が興奮した様子で己に告げる。


『大尉っ!!ご無事で何よりですっ!!大尉の先ほど撃墜した大型異獣を最後に『巣』は、機能を停止して崩壊をはじめました!』


『…………了解した。警戒体制を維持しつつ、現空域にて待機する。』


手早く通信を終了し、ひとりきりの操縦席で呟く。


『やっと…………家に帰れる。』


そう、呟いた瞬間だった。己と乗機の周囲の時間だけ停止してしまったと錯覚する程の濃密な殺気を当てられ、瞬時に乗機の出力を最大にして、迎撃体制を取った瞬間、『奴』は海中より現れこちらに向かい打突を放ってきた。『奴』の攻撃を全力でいなしつつ、乗機を一回転させ反撃の裏拳を放つも『奴』の左腕に防御されてしまう。

お互いに体勢は不十分な上にこちらは反撃した際、裏拳を完全に読まれ掴まれてしまっている。状況的にこちらの不利、最悪掴まれた右腕を潰して撤退することを考え始めた時、不意に『奴』より直接回路を使った通信が開かれた。


『操者不在とはいえ、この毘沙門天の一撃を防ぎ反撃まで行うとは、[バサラ]の操者殿は中々に優秀だのぅ。』


毘沙門天!?確かにこの海域なれば、いたとしてもおかしくはないが………?漆黒の鎧を纏い青い燐光を従える姿は間違えなく本物であると己の本能が告げていた。


『さすがは、[義足の闘神]殿だ。だが、まだ足りぬか………。闘神殿の子や孫ならばあるいはといったところか。』


『なんの話だ……?』


『気にするでないわ、まぁ、ほんの20年ばかし待っておれ。再びまみえた時には酒でも酌み交わそうぞ。』

 

そう言うと、漆黒の鎧は青い燐光を残し消えていき、辺りには静寂が戻ることとなる。


『一体なんだったんだ…………?』


そのつぶやきを最後に、玄海沖ノ島プラント奪還作戦は成功する。

--その日、機獣大戦と呼ばれた戦いが終わり、新たな時代の幕が開かれようとしていたーーー。

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