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「••••••••••」
「意味が分からないわまたいつものジョーク?
つまんない事言うんじゃないわよ
どうしてここに人間がいるわけ?あり得ないわ
この地区から人間は完全に排除されたはずよ?
もうここには誰一人、人間は立ち入れない
そもそも人間なら首輪が付いているはずでしょ!?
この子には何も付いてないじゃない!
首輪が付いていないなんてあり得ないわ!!
どうゆうことよ!ちゃんと説明しないよ!
人間がこの地区にいるだけじゃなく、首輪すら付いてないなんて
アタシ面倒ごとは嫌いよ!善良なアンドロイドでありたいの
もう前みたいな事はうんざり
厄介ごとに首を突っ込むなんてロクなこと無いわ!どうして•••アタシたちばっかり!
ひとまず管理官に連絡を•••!
「ギル!」
「どうか、どうか落ち着いてほしい
ギルの言いたいことは分かるよ
お願いだ、僕の話を聞いてくれ」
「•••••••••••」
「分かったわよ
とりあえず聞いてあげるから、話してちょうだい」
「うん」
「ありがとう、ギル」
「アンタにそんなこと言われたくないわ」
「はははは」
「この子は•••あいは深淵の森で見つけたんだ
あの森の奥に倒れていたあんなところに1人でいたら危険だろ?しかもあいちゃんは人間だ
ほっといたら管理官に捕まるのも時間の問題だし
帰り道を覚えていないようだから、ひとまずここに連れてきた」
「深淵の森ってアンタ•••!」
「ギルなら•••ここの皆なら大丈夫だよね?
僕はあいちゃんを助けたいんだ
人間のいる場所へ帰してあげたいんだ」
「人間のいる場所って•••!
アンタ自分がどれだけ無茶なこと言ってるか分かってるの!?どれだけ危険なことか!?」
「だって!だって!!僕は!僕の使命は•••!」
「うっさいわ!!」
大柄な男が現れた
「君ら何なん!?今、何時やと思っとるん!?
ご近所さん迷惑やろ!?こっちはバックアップ中なんよ!気が散るけん静かにしとって!?」
「••••••••••」
「••••••••••」
「どうしたん?何があったん?2人が大声だすなんて珍しいやんか
何があったんか言ってみ?争うのは良くないっちゃない?2人が喧嘩するんは嫌やわ」
原因は•••そこのお嬢さんなん?」
「••••••••••!」
「あっ•••わたし•••えっと•••
私は•••その•••」
「彼女、どうやら人間らしいのよ」
「••••••••••!?」
「ほぅ」