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「待って
せっかくの可愛い顔が台無しだよ
そんな怖い顔しないでほしいな」
「••••••••••」
「それにもう夜も遅い
あんまり大きな声を出したら近所迷惑だよ
言いたいことは沢山あると思う。もうぼくの家だ
とりあえず中に入って落ち着いてからゆっくり話そう」
なぜか頭に血が上っていた
こんなに取り乱してしまうなんて•••
申し訳ない気持ちでいっぱいになった
「さぁ、着いたよ。ここが僕らの家だ」
レンガ造りの建物が目の前にあった
とても大きな家だ
確かにここで1人で住んでいるとは考えにくい
「ここに住んでいる奴らははみんな良い奴らだ
怖がる必要はないからおいで」
そう促されて中に入っていった
私も続いて中に入っていく
「ただいまー!」
家全体に響き渡るくらいの大声で叫んだ
こんな大きな声が出るのかとびっくりした
「たーだーいーまー!みんなもう寝ちゃったのかよー!帰ったぞー!お迎えはないのかよー!?」
「おーい!おーーーい!!」
「うるさいわね!!!!夜に大声出すんじゃないわよ!!ご近所迷惑でしょうが!
何時だと思っているわけ!?
こんな夜中にお迎えあるわけないじゃない!」
先ほどよりも大きな声を出し、男の人?が現れ
ドスドスと音を立てて階段から降りてきた
鬼のような形相で立っている
「ただいま〜そんなに怒るとシワが増えちゃうよ?」
「誰のせいで怒ってると思っているのよ!!」
どうしよう、2人が言い争いを始めてしまった
この間に割って入れない
とりあえず見守ることしか•••
「そもそもねぇ!あんたはいつも•••」
あら?隣にいるのは誰かしら?アンタのお客さんなの?」