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異世界ライフ!  作者: 白告ハリ
第1部
6/11

異世界ライフ!番外編

ある施設の会議室。


『第一回!これまでの話を振り返ってみよー!』

亀の奴が張り切って話す。フォルテは太鼓を叩き場を盛り上げている。

おっと失礼。私は鬼頭恵介。この物語の主人公だ。読者の皆様へ、きっと何を言っているのか分からないでしょう。俺が説明をしましょう。今回の話は白告ハリ先生連載中のコメディー小説、異世界ライフ!の番外編。という事で私達登場人物がこれまでの話を振り返ってこれからの作品をもっと良くしていこうという考えのもと企画されたのだ。まだ五話だぞ。簡単に言うと説明はこんな感じだ。この場を仕切っているのは亀だ。こういうことになると急に張り切る奴は俺の嫌いな奴ランキング4位になっている。

『それでは始めます!まずは第一話です。鬼頭様と私の出会いの話ですねぇ。運のない、ついてない主人公鬼頭恵介が異世界へ転移するという話ですが、私個人の感想を言わせて貰えばコメディーとはいえ下ネタをいきなり使うのはどうかと思いますよ。鬼頭様の名前だってこの下ネタの為につけたんでしょう、きっと。それにしてはこの話以降ではあまり鬼頭様の名前いじりはありませんし正直ギャグの部分もブレブレで登場人物の私達も困るんですよねぇ。』


え。話を振り返るってそういう感じなのか。いきなりの作者批判。ストーリーをおさらいするとか細かい設定を確認するんじゃないのか。振り返るって言っても作者の苦悩を振り返ってどうする。いや俺だって感じてたよ、名前を下ネタでいじられる事が第一話以降無くなったなぁと。白告先生ブレブレだなぁと。けどそれは言っちゃダメだろう。

『しかも、ストレス発散ストーリーと言っておきながら鬼頭様は全然発散出来てないですし。まぁ色々ありますが第一話はこんなところですかねぇ。』

亀の奴、文句が止まらないなぁ。一話目でこんなに作者への不満をぶちまけるのか。恐ろしい奴だ。

『続いて第二話です。この話では異世界へ転移した鬼頭様がザーコというゴロツキに絡まれて異能力を発動させる話ですね。まぁこの話は私がするよりももっとふさわしい人がいるでしょう。一人目のゲストのザーコさんでーす。』

亀の後ろの幕が上がるとそこにはザーコの奴が腕を組んで立っている。おい、バラエティーじゃねーんだよ。そして余韻にひたるな。第二話に関してはザーコが解説をするらしい。

『第二話の解説って言われてもよ。俺って完全に雑魚キャラじゃね。だから名前もザーコなんだろ。まぁそんな俺でも、しいてこの話を振り返るとすれば、俺の口が臭いって設定は果たして必要だったのかぁ。物語でもあんまり重要なキャラでもないのに、雑魚キャラでしかも口が臭いってひどくないかぁ。』


もう作者の設定批判はやめてあげてくれ。この頃はまだキャラもまとまってなかったし仕方ないだろう。雑魚キャラのお前が番外編まで登場させてくれることに少しは感謝しろよ。しかしザーコの発言に亀が便乗する。

『それわかります。私だって何故か痔の設定ですよ!薬屋でボラギノールを大量購入してるんですから。本当に設定にはしっかりして欲しいものですよねぇ。登場人物の私達の身にもなって欲しいですよねぇ。』


もうどうか作者を許してあげてください。謝りますから。俺が主人公として謝りますから。白告先生、俺は感謝してますから。異能力を使えるようにしてくれた事に。

『なんだか盛り上がってますけどぅ!第三話は私の登場話ですよぅ!私の登場に何と言っても私の異能力発動!物語においてヒロインの活躍は必要不可欠ですぅ!』

たしかにそうだった。フォルテとの出会いは今でも鮮明に憶えている。それにこの物語で唯一の女の子キャラでもある。彼女の異能力。好きこそ物の上手なれはどんなものでも思うがままに扱うことの出来る様になる能力だ。この能力はすごく便利だと心から思う。それにフォルテの能力はこれからも役に立つに違いない。

『お待ち下さい!フォルテ様!この話は是非次回にしましょう。第一話から第三話までは約2000字程の作品だったのにここ最近の二話は2500字を超えて3000字になってます。今回はこのくらいにしておきましょう。それでは一旦お開き。サヨナラ〜』

字数とか言うな。そりゃ物語が盛り上がってくれば少しは長くなるだろう。ちなみに今回は2000字以内ですよ白告先生。お見事です。あ、先生に私から提案があります。亀には少し罰を与えた方がいいと思います。その分もう少し僕にいい思いをさせて下さい。

まぁ作者へのフォローはこのくらいにして。おい、亀の分際で物語を締めるな。主人公は俺だぞ。まさか次回もこんな事やるのかぁ。読者の皆様、是非次回もお付き合いしてくれるとありがたい。

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