第1話 マイク
まず自己紹介を、ナレーターです、名前はナッちゃんって呼んでね。
ナレーターって?という方の為に説明を、分かりやすく言いますと物語の内容を説明する人です。
多分バトルアニメなどで必殺技を使った時その詳細を説明するけど画面とかには現れないあの人です。
状況を端的に言いますとよくある転移ってやつです。
でもバイトしようとしてそれが転移してナレーターになることなんて思わんでしょ普通。
まぁ説明とか見なかった自分が悪いんですけど。
そこで気になった人もいるでしょう
「説明見なかったのになんでナレーターに転移したってわかるの?それ以前にバイトの募集受けたら面接とかで説明されるんじゃ無いの?」
まぁ面接は受けましたとも、でも神さんが募集相手とは驚きました。そして別世界に行くとも思いませんでした。
まぁ見た感じ真っ暗でなんか机とモニターみたいなものあるんですがそれは置いといて。
まぁ面接は受けてもただの何気ない会話しただけですけど、説明は「この会話スキップボタン押してもできないんだけど?」って言ったら不審者の様な目で見られながらスルーされました。
ナレーターに転移したってわかった理由は目の前に取扱説明書があって読んでみるとなんか色々難しそうな説明とナレーターの業務内容と書かれて察しました。
あとついでに「勇者です」って言ってるような存在感ありすぎな人と仲間2人が居ますね。
いやなんで3人なの、普通4人では?
あとなんでスライム一体なのにボコボコなのさ、
因みに仲間の1人は盗賊のような見た目だから多分
盗賊でもう1人は旅人か商人ですね。
あ、目の前にマイクあるじゃん。
もしかしてここカラオケ?では聞いてください、
「「なんで仲間盗賊と旅人または商人やねん」」
「このスライムなかなかやるな....あとなんで盗賊 武器無いの?」
「ちきしょう!短剣で野球なんかやめとけば良か
ったぜ、おかげでボール真っ二つで弁償しよう としても金ないから短剣売っちまった」
「勇者!とりあえず魔法で動けなくはしてるがも うMPが無い!」
「ん?」
「どうした?」
「なんか今、商人やねんって聞こえたような」
待ってもしかしてこのマイク勇者に声が聞こえるように出来るのか、あれ?いつ電源ONにしたっけ?
っていうかこれじゃナレーターじゃなくね?
まぁいいや、ピンチに駆けつけるかっこいい人になれるし、でも発声練習はしといた方が良いかな?
なんて言ってる場合じゃねぇ…あ、マイク落とした
壊れてないよな?
カチッ
あれ?なんか音が...ま、いっか
「勇者......勇者よ.....」
(あれ?なんか今頭の中に声が聞こえた?)
待ってそれは聞いてない、なんでスライムの方に話しかけれたの?落とした衝撃で壊れちゃった?
これ保険効くのか?って言うかこのマイクここにあるってことは取扱説明書、略してトリセツに説明
書いてるんじゃあ
(このマイクは保険適応外です)
ありがとよ絶望に突き落としてくれて!トリセツなんか嫌いだ!
でも待てよ?落とす前は勇者に話しかけられて落とした直後にスライムに声が聞こえる……
そして不自然なレーザーポインターが下部分から出てる、さらに電源ボタン見たいなやつ!
レーザーポインターを勇者に向けながら電源ボタン押したら声が届くッテコトォ!?
自分の事ながら感がいいな惚れちまいそうだ
そうとなれば……
「勇者……勇者よ」
「あ、さっき聞こえた声だ!」
「とりあえず逃げなさい」
「え?でも……」
「あなた達のレベルじゃ勝てません、あと人数も せめてあと一人仲間にしてから戦いに挑みなさい」
「アイアイサー」
勇者は逃げ出した
待って逃げろとは言ったけど仲間放って逃げやがった。こうなったら、
「旅人よ」
「誰だっ!」
「俺だっ!」
「そうかっ!」
「いや違う違うふざけてる場合じゃなくて」
「あなたが始めたんでしょ」
「とりあえず盗賊連れて勇者について行って逃 げなさい!」
「えっ、あ!逃げてる」
はやく!」
「あ、はい!」
旅人と盗賊は逃げ出した
シリーズ化はしますが長続きするかは不安で分かりません。「あ、新しいの出てる」程度に気にかけてくださればありがたいです。あと1話ごとの話はそこまで長くなかったりするかもしれません。