元勇者、教育係になる
「珍しいな王城から手紙が来るとは、まあ大方最近現れた新しい魔王のことだろうけど。」
王都エルビア、その近くの森の中の小さな小屋にキョウヤは住んでいた。
手紙には「今日17時ちょうどに王城へ出向くように」と書いていた。
「相変わらず人使い荒いな、王様は」
ふぅ、とため息をつき急いで王城へ向かう支度をした。
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「あれ、キラじゃないか」
王城の前まで来たキョウヤは王城前にいた女性に声をかける
「氷華よ、二度とキラって呼ばないでくれる」
氷華はキョウヤを睨んだ
「すまんすまん、謝るからそうおっかない顔すんなって、ところで氷華も王に呼ばれたのか」
キョウヤは、そう言って氷華に質問した
「ええそうよ、ほんっとめんどくさい。あといきなり呼び捨てって失礼じゃないそこまで近しい仲でもないのに」
またしても氷華に睨まれる
「いいじゃねぇか、日本から召喚された唯一の仲間なんだからよ」
「あなたに巻き込まれてこっちに来させられただけ、まぁ向こうで暮らすよりもいい生活できてるから文句は言わないけど」
氷華はため息をつきながらそう言った
「にしても氷華」
キョウヤは、氷華の全身を見ながら話した
「ほんと見た目が変わらんよな」
キョウヤは氷華と10年以上会ってなかったが当時と全く変わっていない見た目に驚いていた
「初期スキルに不老不死があるから、見た目が変わらないのは当たり前でしょ。そんなことより早く行くわよ」
淡々と氷華は言った
(相変わらず冷たいな)
キョウヤは、そう思いながらも王城の中に入っていった。
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「やぁ、急に呼び出してしまってすまないね」
王城の中に入ったキョウヤたちは、玉座の前に通された。
「いえ、そんなことありません、王からの呼び出しとあらばいつでも参上いたしますよ」
キョウヤは、王へ言った
「今日呼び出したのはほかでもない、最近現れた魔王に対抗すべく召喚した勇者たちのことについてなのだが」
王はキョウヤが予想していた通りのことを言った
「その勇者たちの教育を二人とそこにいる騎士団長と行ってほしい」
そう言いながら王はキョウヤたちの後ろに立っていた女性を指さした
「初めまして騎士団長のクレアと申します、以後お見知りおきを」
クレアと名乗った女性は深々とお辞儀をした
「わかりました」
キョウヤが言う
「王にはお世話になってるのでめんどくさいですが受けます」
続いて氷華も言った
「早速なんだが今から勇者たちに挨拶をしてくれないか」
王からそう言われたキョウヤたちは大広間に案内された
大広間に行く道中
「騎士団長ってなんて呼べばいいですかね」
キョウヤがクレアに聞いた
「キョウヤ様が呼びやすい呼び方で呼んでいたただければかまいません」
クレアはそう返した
「じゃあクレアさんって呼びますね。にしても氷華もこんな風にもっと優しく接してくれればいいのに」
いやみったらしくキョウヤが氷華に言った
「うるさい」
そう言ってキョウヤを睨んだ
(相変わらずおっかねぇな)
そんな会話をしているうちに大広間の扉の前についた
「私は、一度勇者たちに会っています、なので私が最初に入らせていただきます」
クレアはそう言って大広間の扉を開けた
「勇者諸君本日は君たちの講師となる人たちを連れてきた、ではお二方自己紹介をお願いします
ざわざわと騒がしい広間の中にキョウヤ達は入った
「え・・・」
思わずぎょっとしたこえを2人は出してしまった
「おまえらなんで」
そこには20年前に通っていた高校の同級生たちが立っていた。