クラスチェンジ
その一方。
瑠偉たちは、Lv12まで成長していた。
連戦の成果だ。
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《!》Topics
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須山瑠偉
クラス:『セーラー』 Lv10→12
清水豊後守 ※死亡中
クラス:『セーラー』 Lv9→11
井上結乃
クラス:『セーラー』 Lv9→12
渡辺メエル
クラス:『セーラー』 Lv9→12
宇多田夏鈴 ※死亡中
クラス:『セーラー』 Lv9→10
浜田莉理
クラス:『セーラー』 Lv8→12
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《セーラー》
├《パイレーツ》
└《ヴァイキング》
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筋力が伸び、操船や近接武器スキルを習得する。
《パイレーツ》:銃関連の投射系スキルを習得するようになる。
《ヴァイキング》:より近接戦闘を重視した上位職。
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「《セーラー》の次は、《パイレーツ》にCCか。
……一度、シャディザールの転職神殿に戻らないとね。」
と瑠偉。
莉理は、《ヴァイキング》にも興味がある。
「《ヴァイキング》って選択肢もあるよ?
なんかゴツくてトロそうだけど…。」
「転職神殿って作れないの?」
井上が門脇に訊いた。
「できるよ。
でも、なんかややこしい素材アイテムがいるらしいし。
そんなパッと作れない。
……細川クランでも見たことなかったし。
必要な材料は、スマホで見られるんだけど。」
といって門脇は、スマホを見せる。
画面には、様々な家具、扉や階段などの素材が並んでいた。
「え?
……見えないよ?」
瑠偉がスマホをじっと見るが画面は、真っ黒だ。
しかし画面が光っているのは、間違いない。
《セーラー》たちには、見えない。
「ああ、そうなんだ。
《ディガー》しか見えない仕掛けになってるんだ。」
門脇も初めて知った。
「じゃあ、シャディザールに行くしかないんだ。
私ら、ジョーのところに行くね。」
「うん。」
瑠偉たちは、門脇と別れる。
ジョーにガレオン船を動かす許可を貰いに行った。
「……CCね。」
ジョーは、少し考えた。
一気に4人も抜けるのは、問題がある気がする。
「というか。
CCできそうな子、他にもいるんじゃない?」
ジョーがスマホを確認した。
クランメンバーのステータス画面は、一覧表で見ることができる。
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《!》Topics
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西岡十太郎
クラス:『ハイプリースト』 Lv16→17
ジョー・マクフェアノール
クラス:『ガンマスター』 Lv22 ※変わらず
結城壮馬
クラス:『ウォーリア』 Lv20 ※変わらず
倉橋葉月
クラス:『ウォーリア』 Lv18→19
北村アリス
クラス:『ダークマージ』 Lv20→21
牧野ルンル
クラス:『キングコープス』 Lv24 ※変わらず
高坂天村
クラス:『ソードマスター』 Lv20→21
浦島月愛
クラス:『カタフラクト』 Lv16→17
晴海綺羅羅
クラス:『ブラックナイト』 Lv20 ※変わらず
田尻千奈
クラス:『ビーストテイマー』 Lv9→12
秋上聖羅
クラス:『ヴァルキリー』 Lv12→14
海田円香
クラス:『フェニックスライダー』 Lv11→12
朝田美里
クラス:『ニンジャ』 Lv8→12
清武愛瑠
クラス:『プリースト』 Lv9→11
(15)
クラス:『アーチャー』 Lv9→12
小川恵梨香
クラス:『マージ』 Lv9→11
岸川瀬奈
クラス:『ホプリタイ』 Lv9→12
中村セシル
クラス:『ホプリタイ』 Lv9→12
(19)
クラス:『スラールマネージャー』 Lv24 ※変わらず
門脇美波
クラス:『ディガー』 Lv8→14
赤城レネ
クラス:『アルケミスト』 Lv10 ※変わらず
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「《ヴァルキリー》から《ブラックナイト》にもなれるけど。
私は、同系列の《フレイヤ》になりたいんだよ。」
と秋上は、言った。
一応、騎士系から弓兵系のように系統を変えることもできる。
CC条件を満たしていればだが。
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《!》Topics
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クラス:『ヴァルキリー』
女性専用クラス
「女性のみが就くことができる魔法戦士。近接武器と下級の属性魔法を操る。
幅広い状況で活躍し、汎用的に活躍できるユニット。」
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クラスチェンジ条件:筋力90 知力90 持久85 魔力32
取得スキル:乗馬技術、各種近接武器、各種属性魔法、瞑想など…
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生命 +7
魔力 +5~7
筋力 +5~7
持久 +5~6
知力 +5~7
精神 +5~6
技量 +5~6
敏捷 +5~6
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《ナイト》
├《ホワイトナイト》
└《ブラックナイト》
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筋力が伸び、馬術や近接武器スキルを習得する。
《ホワイトナイト》:神聖魔法の効果がパワーアップ。
《ブラックナイト》:神聖魔法の代わりに属性魔法を使う魔法騎士。
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《アーチャー》
├《レンジャー》
└《ホースアーチャー》
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技量が伸び、銃関連を除く射撃系スキルを習得する。
《レンジャー》:移動や探索に関するスキルが補強。
《ホースアーチャー》:馬に乗れるようになった弓兵系職。
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《ヴァルキリー》 ※女性専用
├《フレイヤ》
└《グンヒルデ》
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筋力と知力が伸びる魔法戦士。
《フレイヤ》:属性魔法に加え、神聖魔法を扱えるようになる。
《グンヒルデ》:より近接戦闘に比重を置いた上位職。
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《ベアラー》
《ディガー》
《アルケミスト》
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持久が極端に伸びる。
上位職が存在しない。そのまま新しいスキルだけどんどん習得する。
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《ヴァルキリー》は、他の下級職と違いややCC条件が多い。
中級職と下級職の中間ぐらいのレベル帯でCCすることになる。
当然、その次の上位職もCCが遅くなる。
「つまりまだCCは、見送ると。」
ジョーが確認する。
秋上は、軽く頷いた。
「うん。
でも今すぐに他の職に就いとけっていうのなら変えるけど?」
「いいや、そんなことまで強制しない。
能力値ばかりが全てじゃない。
スキルツリーを考えれば系列を揃えた方が良いかも知れない。」
ジョーは、そう答えたが確信はない。
なにせ攻略本は、ここにない。
何が正しいのかは、手探りの状態だ。
まだ上級職のCC条件も伏せられている。
この先は、何もかも未定だ。
「まあ、私は、順当に《ビーストマスター》だね。」
と田尻。
彼女の場合、特に悩む要素はない。
だが恵梨香は、CC先に悩んでいた。
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《!》Topics
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《マージ》
├《ハイマージ》
├《ダークマージ》
└《マジックナイト》
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知性が伸び、属性魔法を習得する。
《ハイマージ》:単純な上位職。
《ダークマージ》:暗黒魔法を扱う。
《マジックナイト》:魔法騎士。
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ちなみに《ブラックナイト》は、《ホワイトナイト》同様、瞑想スキルを習得しない。
ここが《マジックナイト》との差だ。
《マジックナイト》は、馬で移動する魔法使いと言った感じだ。
従って実際は、《ヴァルキリー》と違ってほとんど近接戦闘ができない。
「う~ん。
《ダークマージ》は、アリス先生がいるからいろいろ教えて貰えるけど。
同じ職業が被ると活躍できなさそう…。」
《ナイト》や《ホプリタイ》は、数が揃った方が戦力が倍増する。
陣形や隊列を組んで敵を抑えたり、呼吸を合わせて突撃する。
しかし魔法職は、自分の得意とする魔法があった方が重宝される。
範囲攻撃、長距離、短距離、スピード、攻撃力、援護、支援…。
どれか光るものを磨くことが魔法職の道だ。
十太郎は、そんなことで仲間を疎んだり追放はしない。
なら逆に迷惑をかける訳にはいない。
「そうね。
先生として同じ魔法職として言えるのは、《ハイマージ》で良いんじゃない?」
とアリス先生。
悩んでいた恵梨香は、熱意の籠った目で先生を見る。
「なんでそう思うんですか?」
「だって被ったら嫌じゃない。」
アリス先生は、すごく子供っぽい理由でアドバイスしていた。
恵梨香は、ガッカリしたが、その通りだとも思った。
「はい。
そうします。」
さっきまでの熱意が消えている。
恵梨香の表情が死んでいた。
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《!》Topics
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《プリースト》
├《ハイプリースト》
└《ダークプリースト》
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精神が伸び、神聖魔法を習得する。
《ハイプリースト》:単純な上位職。
《ダークプリースト》:暗黒魔法を扱う。より攻撃的な職。
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「じゃあ、私も《ダークプリースト》に決定!」
愛瑠は、スマホを見ながらそう言った。
すでに十太郎が《ハイプリースト》だからだ。
このように既にクランの編成から選ばざるを得ない選択肢が決まっている者もいた。
愛瑠の場合、困らなくて済んだのでこれでも良かった。
だが困っている者もいる。
「どうする?」
と岸川。
中村も困った顔で岸川を見る。
「う~ん。」
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《!》Topics
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《ホプリタイ》
└《カタフラクト》
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VITが伸び、重装備スキルを習得する。
《カタフラクト》:馬に乗れる重装騎兵。
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《ガンナー》
├《アーマーガンナー》
└《ガンマスター》
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筋力と技量が伸び、弓・弩関連を除く射撃スキルを習得する。
《アーマーガンナー》:大盾と鎧をまとった銃兵。
《ガンマスター》:単純な上位職。
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《ホプリタイ》。
重装系の次は、《カタフラクト》だけだ。
しかしそれは、スマホの画面上のこと。
実際は、《アーマーガンナー》という職がある。
これは、銃兵系に入っているが事実上、重装系だった。
本来は、二つの系統から合流する職なのだろう。
ただどちらかに分けるため、こういう表示になっていた。
すでに《カタフラクト》は、月愛がいる。
もちろん物理職は、揃えた方が効果が大きくなる。
だが被ると嫌だという気持ちは、偽りない。
誰だって他人と同じ型だと決めつけられるのは、気に入らない。
だがそうやって跳ね回っても役に立たない奴は、冷遇される。
それが世の中だ。
「月愛は、私たちと組んで戦いたい?」
岸川が訊いた。
月愛は、ちょっと考えた。
「えー?
二人が仲間になって重装歩兵が増えたなーって思ったけど。
これまでは、レベル差があって連携しなかったし。
今後は、組んで戦えると頼もしいかな。」
「いや!
分かった!!」
中村が両拳を握った。
「私は、《アーマーガンナー》になる!!」
岸川と月愛は、顔を見合わせた。
「まあ。」
「あんたがそういうのなら。」
と言って二人は、中村に向き直った。
実際、明日のことは、誰にも分からない。




