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来やがれ!ダンジョン学園!!  作者: 志摩鯵
第4話『集まれ!紳士同盟!!』
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二虎競食




春風高校。


昼休み。

十太郎と葉月は、いつも通り一緒に弁当を食べている。

だが二人の距離は、いつになく遠い。


(どうしたんだろう。

 ……葉月、俺のことがやっぱり嫌いになったのかな?)


十太郎は、言葉少なくなった葉月を注意深く観察する。


二人の距離が遠いというのは、もちろん比喩だ。

だが葉月に限って言えば単なる事実そのものである。


いつもなら本当に距離が近いのだ。

それが今は、本当に遠い。


普段なら積極的にボディタッチというか身体をくっ付けてくる。

両手を絡め、がっちりと十太郎を掴んで恋心を隠そうともしない。

豊満極まりない乳房を押し付け、本能剥き出しで十太郎を悩ませる。


その全身全霊で十太郎を愛し、求める葉月が今日はおとなしい。


やっぱりあれか?

一度、やったら興味がなくなったのか。


十太郎は、思いもよらない出来事に混乱した。


「葉月、今日は元気ないね?」


意を決してストレートに訊けないのが十太郎だ。

またどうでもいい所から質問を始める。


「えっ!?

 そんなことないよ。

 元気マンマンマンマンマンマンだよ?」


といって葉月は、微笑んだ。

それすら今の十太郎には怪しい。


(チッ、面倒臭えな、テメー。

 もっとハッキリ言ってやればいいだろ!?)


遂に夜桜が我慢できなくなった。


「いつもならもっと身体くっつけて来るじゃねえか。

 ほら、ちんちん触ってみろよ。」


そういって夜桜が葉月の両手を握る。

十太郎は、怒った猫のように総身逆立つ有り様だが夜桜から主導権を奪えない。


夜桜は、十太郎の身体で葉月の隣に座る。

両手を放さず、器用に彼女を抱き締めた。

顔を寄せ、じっと葉月を間近で見つめる。


「なんだ?

 俺に言いたいことがあるなら言えって。」


夜桜が黙っている葉月にささやいた。


「ええ?

 そ、それは………。」


葉月は、顔を赤くした。

急に艶めいて本音を吐露する。


「エッチなことしたくなっちゃう。」


この台詞アンサーに十太郎と夜桜は、揃って


「どっひぇー!」


と叫んで飛び上がりそうになった。


結構、むっつりなんだな。

いや、毎日、アレだけくっ付いてくるんだしエロいのは、最初からか。

というより、やっぱり美人は、淫乱。


なんだ、なんだ。

普通にハマってるじゃん。

ああ、心配して損したー。


そう十太郎と夜桜は、ひと安心した。


(ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!

 良かったじゃねえか。

 お前のエッチが残念だった訳じゃなさそうだぜ!?)


夜桜がバンバンと十太郎の背中を叩く。

頭の中の話だが。


(ああ~。

 ……そういうことかァ!

 今日は、お前に叩かれても喜んでくわ!)


十太郎は、胸をなでおろして安心した。


「うわあ~っ。

 十太郎、引いてるでしょ?」


葉月も恥ずかしそうに両腕を振り回した。

盛大に超爆乳が激震する。


「ひゃっひゃっひゃっひゃ!

 良いんだよ、良い女は、エロいもんなんだから!!」


と夜桜。


「ひ、引かないよ。

 エッチで引かれるっていうなら俺の方が心配だって!!」


と十太郎。


十太郎が一人で会話すると葉月は、キョトンと目が点になった。

よく聞いていると声色までぜんぜん違う。


「それは、そう!」


「お前が言うな。」


こんなのあり得ないけど。

よく聞くと女の声…?


「………十太郎って独り言、多かったよね。」


葉月に指摘されて十太郎は、咳払いする。


「ご、ごめん。」






放課後。


(遂に本題だな。)


十太郎は、気合いを入れた。

葉月には、放課後に来てくれるように言ってある。


《スケロスのいど》。

あの世界に葉月にも来て欲しい。

助けてくれるのは、彼女しかいない。


「西岡君?

 ……まだ帰ってないの?」


そういって北村先生が呼んでないのにやってきた。

げえ。


「せ、先生…。」


今日は、ボディラインの分かるセーターにタイトスカート。

男ウケ抜群のVネックは、豊乳の谷間を覗かせる。

スカートも歩く度にお尻の形が分かるのが男をそそった。


この日、あらゆる男子が先生を後ろからずっと見ていた。

全男子の視線を独占である。


ニット生地に包まれた丸い乳房は、ハッキリと形を成す。

ぷっ、ぷっ、と北村先生が動く度にことさら淫らがましく揺れる。

どこからも隠しようのない彼女の上半身が丸見えだ。


この教師にあるまじき痴態。

度し難い。


「あの…。

 倉橋さんと……待ち合わせてて。」


十太郎は、北村先生を追い返そうとする。

だが先生は、教室を出て行こうとしない。


「へえ。

 じゃあ、倉橋さんに見せつけちゃおうかな。」


そういって一歩、また一歩、北村先生は、十太郎に近づく。

完全にライオンが獲物に迫るていだ。


とろんとした目で北村先生は、十太郎を見つめる。

十太郎は、顔から血の気が引いた。


「あれー?

 アリス先生ー!?」


そこに葉月がやって来た。

丁度、いいタイミングだ。


「ああっ。

 先生、じゃあ、俺たちちょっと話したいことが…。」


十太郎は、必死に北村先生を追い出そうとする。

しかし向こうもアッサリと退散しない。


「………十太郎は、貰ったんだから!」


北村先生がそういった。

その物言いは、完全に同じ学生みたいだ。

大人としての立場を捨てて、女同士の泥沼の戦いを挑む。


「ちょっとアリス先生。

 お呼びじゃないですよ!」


葉月は、そういって腰に手を着く。

大きく背を反らせると120cmのバストが前に突き出した。


夜桜は、腹を抱えて面白がっている。

十太郎は、キョロキョロと二人の様子を横で伺っていた。


「な、なんですって!?」

「なんですってとは、なんですって!?」

「なんですってとは、なんですってとは、なんですってぇっ!?」


その時、いつものように異変が起った。

葉月が入って来た教室のドアが異世界に繋がったのだ。


カラトン神殿。

十太郎が前回、ジョーに置き去りにされた場所だ。


「葉月、来い!!」


十太郎が葉月の手を取った。


「ちょっと待って!!」


北村先生も十太郎の手を掴む。

そのまま三人は、《スケロスの窖》に転移した。




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