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来やがれ!ダンジョン学園!!  作者: 志摩鯵
第2話「くたばれ!ゾンビドラゴン!!」
32/213

予測可能回避不能




《スケロスのいど》で8日ほど経つ。

十太郎は、元の世界の教室で目覚めた。


(………あれ?

 夜桜がいない。)


こっちの出来事は、十太郎にとって8日前のことだ。

少し記憶が覚束ない。


(そういえば向こうに行く前に夜桜は、俺と分離したんだった。)


夜桜は、十太郎から抜けて遊びに行ってしまった。

分離していても《スケロスの窖》では、合流している。

どういうシステムか分からないが悪意はなさそうだ。


(まあ、いいや。

 教室に戻って荷物を取って帰るか。)


「あら。

 西岡君!」


現国の藤山ふじおか純恋スミレ先生に呼び止められる。


「うう…。」


十太郎は、午後の授業に出ていないのを思い出した。

全部、鳩巣と北村先生のせいだ。

思い出しても先生に誘われて授業をサボるというのも酷い話だ。


藤山先生は、十太郎の前まで来ると怒った顔でいった。


「ダメじゃない!

 ちゃんと授業に出ないと…。」


「す、すいません。」


謝った十太郎だが目線は、上向きのEカップ美乳に向いていた。

十太郎自身が潔癖に振る舞おうとしても女たちが自慢の身体で誘惑する。


「理由は、あるの?」


「……ないです。」


他校の生徒と話していた。

といっても信じて貰えそうにない。


十太郎を訪ねてくるような学生がいないだろうと藤山先生も思っている。

第一、正直に話しても余計に追及されるだけだ。


「わかったわ。

 そんなに学校が嫌なら、先生を自由にしていいよっ!」


黒髪の女教師は、そう言って十太郎を抱き寄せた。

熱心な教師ぶりだが両手は、淫靡な愛撫を繰り返していいる。


「あのっ…。

 ふ、藤山先生……!!

 こ、こんなこと……先生として間違ってません!?」


十太郎も抵抗するが藤山先生も狙った男子生徒を放さない。

教え子を困らせるのが藤山先生の快楽のツボなのだろう。


「ま………間違ってません!!」


放課後の教室に十太郎は、連れ込まれて行った。




十太郎は、藤山先生から逃げるように学校を出た。

スマホを出して夜桜と連絡を取ろうとする。


「あ!」


そうだ。

あいつ、スマホ持ってないんだ。


彼女は、異世界から召喚された《転校生(括弧つき転校生)》だ。

彼女は、異能の高校生が戦うスマホなんかない荒廃した世界から来た。


「面倒だな…。」


「おっ!

 何が面倒なんだ?」


今度、声をかけて来たのは、鬼山だ。

隣にやっぱりさっきと違う女子生徒がいる。

しかもどう見ても教師と生徒の雰囲気じゃない。


「ああ、鬼山先生!」


十太郎は、驚いて振り向いた。

呼び止めた鬼山は、彼の顔を見て笑う。


「ははは!!

 なんか疲れてるぞ、西岡ァ!!」


「いえ、あの…。」


「なんか部活でもやるか?

 別にウチは、大会とか出るだけみたいな部活ばっかりだからな。

 どこに行っても迷惑にはならんと思うぞ。」


鬼山は、そういって女子生徒に腕を回す。

本当に保護者や外部の人間に見られたら大問題だぞ。


「いいえ。

 俺、帰りますから。」


とだけいって十太郎は、逃げるように鬼山から離れていった。


とりあえず夜桜と合流しよう。

あの非常識極まる女を野放しにはできない。


確か映画館に行ってみるとか言ってたな。

十太郎は、8日前の記憶を何とか掘り起こした。


この辺で映画を見られるのは、ショッピングモールぐらいだ。


十太郎は、駅に走った。

夜桜は、ジャンプだけで何kmも移動できる。

このぐらいの距離は、あっという間に移動できるから彼女の行動範囲内だ。


十太郎は、夜桜が行きそうなショッピングモール近場の駅で降りた。

辺りは、買い物に来た人でごった返している。


「ふひ…。

 ふひひひ…。」


ショッピングモールで変な女子高生がいた。

目の下にクマが出来ていて枝毛だらけの頭をしている。

その上、なんだか一人でヘラヘラ笑っていた。


「あ、あのォ…。」


しかも十太郎を見るなり、声をかけてくる。

十太郎は、無視して映画館に向かった。


「あーっ。」


女子高生の虚しい声が聞こえたが十太郎は、そのまま通り過ぎていった。


映画館に行くと夜桜を見つけた。

知らない女子高生たちと仲良くなって笑っている。


「夜桜!!」


十太郎が声をかける。


「おう、十太郎~!

 ひゃひゃひゃひゃひゃ!!」


手を振って夜桜も答える。

一斉にギャル軍団が十太郎を見た。

完全に雌豹が獲物を狙う目だった。


十太郎の背筋に、ゾゾゾっとした物が走った。


「おう、これからカラオケ行くぜ~!」


「あっそ。

 じゃあ、自分一人で帰って来いよ。」


十太郎は、そう言って帰ろうとする。

しかしギャル軍団が後ろから走って来た。

十太郎を捕まえて引き留める。


「一緒に行こうぜ~!」

「遊ぼー。」

「萎えるこというなってぇ。」


「ちょっと…。

 今日は、木曜日ですよ!?」


十太郎が抵抗するが四人相手には、いかんせん敵わない。


「うわ、めっちゃ可愛いじゃーん。」

「すっげ、汗出て来た!」

「ははは、興奮し過ぎィ!!」


そして、そのまま朝まで解放して貰えなかった。




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